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ルノー、「サンク」50周年を記念してバッテリEV「R5 TURBO 3E」公開 後輪駆動のドリフトモデル
2022年9月26日 13:08
- 2022年9月22日(現地時間)発表
仏ルノーは9月22日(現地時間)、「ルノー5(サンク)」の50周年記念の一環としてBEV(バッテリ電気自動車)のコンセプトモデル「R5 TURBO 3E」を発表した。実車は9月25日開催のシャンティイ・アート&エレガンス2022で世界初公開され、10月のパリモーターショー 2022でも披露される。
ルノーは欧州市場において2030年までにラインアップの全電動化を目指すとともに、歴史あるモデルのBEV化を推進している。2021年1月に発表されたBEVの「ルノー5 プロトタイプ」をはじめ、今回のR5 TURBO 3Eもその一環。
R5 TURBO 3Eはサンクターボ、サンクターボ2をオマージュし、車名にはターボ2に続くことから「3」、電動モデルを意味する「E」が付けられた。パフォーマンス、トラック、ドリフトをキーワードとし、2つのモーターがそれぞれの車輪を動かす後輪駆動を採用するとともに、2名乗車仕様に仕立てられた。42kWhのリチウムイオンバッテリはフロアのセンターにレイアウトされるという。
モーターの最高出力は280kW(380HP相当)、最大トルクは700Nmで、0-100km/h加速3.5秒(ドリフトモードでは3.9秒)、最高速200km/hというスペックを誇る。
またボディパネルはカーボンファイバー製とし、サイズは4000×2020×1320mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2540mm。ロールバーなどを含めた車体重量は980kgで、これにバッテリの520kgが加算される。車体前後にはピンク、ブルー、イエローのLEDストリップが用意され、クルマがドリフトすると点滅し、1980年代・1990年代のビデオゲームの雰囲気を醸し出すという。
インテリアではSabelt製のカーボンファイバー製レーシングバケットシート、セーフティハーネス、ステアリングホイールなどを装備するとともに、直立式のハンドブレーキレバーをセンターコンソールの中央にレイアウト。サンクターボ2に備わる10個のアナログダイヤルの代わりに、10のデジタルスクリーンに置き換えられたのも特徴の1つ。
また、マシンを発進させるにはセンターコンソールの「フリープレイ」ボタンを押す必要があり、ドライビングモードは「ターボ」(ドリフト用)、「トラックインベーダー」(プレイ用)、「ドーナツ」(360°スピン用)などユニークな名前が与えられている。