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アルピーヌ、今後のブランド戦略を示すオンライン会見 F1参戦や受注生産導入などの狙い

ヘリテージカラー29色を用意するカスタマイズプログラム「アトリエアルピーヌ」日本導入

2020年11月5日 開催

A110 S(オランジュ アクロポリス/ヘリテージカラー)

 アルピーヌ・ジャポンは11月5日、フランスのアルピーヌ・カーズ マネージングダイレクター パトリック・マリノフ氏と同コマーシャルダイレクターのレジス・フリコテ氏が登壇するオンライン会見を実施。同会見において、今後のアルピーヌブランドの方向性や日本市場への期待感が示された。

 アルピーヌ・ジャポンでは同日より、過去アルピーヌモデルに採用されていた29色のボディカラーから好みの1色と、ホイール、そしてブレーキキャリパーカラーを組み合わせて、オーダーできるカスタマイズプログラム「アトリエアルピーヌ」を開始。同時にアルピーヌの販売方法についても受注生産へと変更された。

上段:左はアルピーヌ・カーズ Gilles Gautherot氏。右はアルピーヌ・ジャポンのフレデリック・ブレン氏(商品計画部ダイレクター)と松崎奈丹氏(テリトリーマネージャー)。中段:アルピーヌ・カーズ コマーシャルダイレクターのレジス・フリコテ氏(左)とマネージングダイレクター パトリック・マリノフ氏(右)。下段:アルピーヌ・カーズのデザイン担当 Claire Fumex氏

 日本市場でのアルピーヌについて、パトリック・マリノフ氏は「2018年の発売からすでに600台を販売しました。そして、世界でナンバー2の販売ネットワークを持っているだけではなく、販売台数についても世界でナンバー2の販売をしているのが日本なのです」と、アルピーヌにとっての日本市場の重要性が語られた。

 アルピーヌブランドについてマリノフ氏は、2021年シーズンからF1参戦など、モータースポーツ活動で展開していくことを紹介。今後のブランドの方向性として、モータースポーツをイメージさせるスポーツモデル、ラグジュアリーなGTモデル、カスタマイゼーションの充実といった、3つの方向性で進化させていくことが語られた。

 そういったことを背景に導入される、今回のカスタマイズプログラム「アトリエアルピーヌ」について、マリノフ氏は「完全受注生産により、日本のお客さまのニーズにぴったり合わせることができるプログラム」と自信を示した。

展示されたエクステリアカラーやインテリアのサンプル

アルピーヌの販売方法は受注生産に

 今回のアトリエアルピーヌの導入について、コマーシャルダイレクターのレジス・フリコテ氏は「このアルピーヌを日本に導入するにあたって、やはりヨーロッパと同様に、日本のお客さまにはヨーロッパと同じレベルのグレードやオプションを提供したかった」との思いが語られた。また、アトリエアルピーヌの導入と合わせて、日本市場においてはアルピーヌの販売方法は受注生産へと変更され、受注生産となるため納期は8か月となることが紹介された。

 受注生産へ変更することについて、フリコテ氏は「本日からは、新たなディストリビューションモデルとしてお客さまに自由さを与えたいと思います。その自由さはボディカラー、ルーフ、キャリパーそしてホイールに対して自由を与えて、これから日本のお客さまは自分らしいクルマをカスタマイズすることができます」と話すとともに、左ハンドル車を再度導入することを紹介。これにより日本市場では右ハンドル車と左ハンドル車の受注が可能となっている。

 加えて、フリコテ氏は「納期を気になさるお客さまに対しては、今まで販売していたアイコニックとなるモデルについては在庫車の販売を続けております。納期を早くしたいお客さまに対しては、そういった在庫車の販売もこれからも続けていきたいと思います」と話した。

 締めくくりに、フリコテ氏「日本のマーケットはアルピーヌとして非常に大事なマーケットとして考えております。この新たなステップを踏まえて日本に関してはヨーロッパと同様なカスタマーエクスペリエンスをこれからも提供していきたいと思います」との思いが語られた。

過去のアルピーヌモデルに採用されていたボディカラー29色を再現

 今回、日本で受注開始された「A110」のカスタマイズプログラム「アトリエアルピーヌ」は、全世界で各色110台限定(110台×29色=3190台)となり、29色のボディカラーから好みの1色と、3種類のホイールデザイン・3色のホイールカラー(※グレードによって選択できない種類、カラーがあり)、4色のブレーキ キャリパーカラーを組み合わせてオーダーできるカスタマイズプログラムとなる。

 アトリエアルピーヌについては、デザインを担当したClaire Fumex氏が説明。Fumex氏は「今回この29色を開発をするにあたって、多くの資料や歴史、雑誌などを調べてこの29色を開発することができました」と話し、環境性、耐久性や品質など現在の生産プロセスを踏まえて、最終的に29色を選定したという。

 デザイン開発をすすめる中で、Fumex氏は「1960年代や1970年代は、現在の開発のプロセスと大きく違っていて、職人技によって、材料の分量というのが多少変わっていてもよしとしていた時代だったんです」などと明かした。

 そして、Fumex氏はアトリエアルピーヌの仕上がりをWebサイトで確認することができるコンフィギュレーターが用意されることを紹介。Fumex氏は「自分のテイストにあったクルマを作ることができるよさがあるので、ぜひこのコンフィギュレーターを見ながら、自分の好みのクルマを作っていただければ」と話した。