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ボルボ、子供の車内置き去りを防止する「インテリア・レーダー・システム」公開 新型バッテリEV「EX90」から搭載へ

2022年9月27日(現地時間) 発表

子供の車内置き去りを防止する「インテリア・レーダー・システム」

11月9日公開の新型モデルに搭載予定

 ボルボ・カーズは9月27日(現地時間)、自動車の車室内への子供の置き去りを防止するための新機能「インテリア・レーダー・システム」を公開した。また、11月9日にSUVモデルの新型バッテリEV(電気自動車)「EX90」を発表することを予告し、同モデルから順次搭載していくとしている。

 ボルボのエンジニアが開発した新しい車内レーダーは、 オーバーヘッドコンソールと天井のリーディングランプ、さらに荷室に内蔵されたセンサーにより、寝ている小さな子供の呼吸による胸の動きのような、サブミリメートル(1mm未満)のわずかな動きも正確に検知できる高感度設計が特徴。

 また、子供やペットの車内への置き去りを検知するために、後方の荷室を含む車内全域をカバーできるようにレーダーを配置。車両をロックするたびに車内レーダーが作動し、車内に人やペットがいないかどうかを判断してからロックするという。

 もし車内に家族やペットがいることが確認されると、車両のロックをできないようにし、センターコンソールのスクリーンに車内に乗員がいるかどうかを確認するためのリマインダーを表示。さらに、車両の空調システムをオンにすることで、熱中症の予防にも役立つという。

 傷害予防のシニアテクニカルスペシャリストであるロッタ・ヤコブソン氏は、「注意散漫や疲労は自ら望んでその状態になる人はいません。しかしながら、私たちはそれが起こりうるということを分かっています。私たちは皆、人間であり、注意散漫な状態は常日頃から起こることです。最先端技術の助けを借りて、あなたがベストな状態でないときにサポートし、誤って家族やペットを置き去りにしないようにします。私たちは常に安全性のリーダーであり続け、自動車の安全性に新たな基準を設けることで、人々の命を守り続けたいと考えています。それは、お客さまに安全と安心を感じていただくことでもあります。そのような心の安全があれば、人生を最大限に楽しむことができると同時に、悲劇を未然に防ぐことができるのです」と述べている。

【ボルボ】車内置き去り防止機能「インテリア・レーダー・システム」イメージ(16秒)