ボルボ、バッテリEV「XC40 Recharge」7月7日からオンラインストアで予約開始

ボルボ「XC40 Recharge」

　ボルボ・カー・ジャパンは5月18日、コンパクトシティSUV「XC40」のバッテリEV（BEV）モデル「XC40 Recharge」を発表。7月7日からボルボWebサイトのオンラインストアで予約受注を開始する。価格は579万円～679万円で、デリバリーは今秋を予定。

　XC40 Rechargeは、XC40から採用を開始したCMAプラットフォームをベースに、駆動用バッテリ搭載やエンジンの非搭載化に合わせて、フロントセクションやフロア構造をBEV専用設計としたモデル。エクステリアデザインも、新デザインのフロントフェイスやホイールデザインとともに、全車でブラックルーフ仕様としている。

XC40 Recharge

エンジンを非搭載化

全車ブラックルーフ仕様

　グレード体系は、前後にモーターを搭載し全輪を駆動する高性能ツインモーター（AWD）仕様の「XC40 Recharge Ultimate Twin Motor」と、前輪にモーターを搭載し、BEVならではの静かでスムーズなドライブフィールを実現したシングルモーター仕様「XC40 Recharge Plus Single Motor」の2グレードを設定。

　ツインモーター仕様のXC40 Recharge Ultimate Twin Motorは、前輪と後輪それぞれにモーターを搭載して、合計最高出力300kW/660Nmを発生するAWDパワートレーンを採用。搭載する駆動用バッテリ容量は78kWhで、航続距離は約434km（欧州WLTPモード。日本仕様の一充電走行距離は未定）となっている。

　シングルモーター仕様のC40 Recharge Plus Single Motorは、前輪にモーターを搭載するFWDパワートレーンを採用し、容量69kWの駆動用バッテリによって、航続距離424km（欧州WLTPモード）を実現。充電に関しては、普通充電は9.6kW（AC200Vの場合）、急速充電はDC（CHAdeMO）150kWまで対応する。

　XC40 Rechargeは、アクセルペダルのコントロールだけで、加速と減速を直感的かつシームレスに制御できるワンペダルドライブが可能。ペダルを踏むと加速し、離すとブレーキをかけ、最終的に停止まで制御を可能としている。また、ブレーキエネルギーを積極的に回生することにより、バッテリへの充電もできる。

　内装は、レザー（本革）フリーとして、一部にリサイクル素材が使用されたスウェードテキスタイルと、洗練された感触のハイテク合成素材であるマイクロテックを組み合わせた新シート素材を採用。ツインモーターモデルでは、オレフォス製クリスタル・シフトノブと組み合わされるテイラードウールブレンドシートの内装仕様がオプションとして選択できる。カーペット素材は、100％ペットボトルリサイクル素材を使用。また、スウェーデンのアビスコ国立公園の地図等高線をモチーフにして描かれたバックライト付きの“Topography”の半透明のデコラティブ・パネルが、夜間に柔らかに光り、独特の雰囲気を創出する。

　インフォテイメントシステムにはGoogleが搭載され、GoogleマップによるナビゲーションやGoogleアシスタントによる音声操作など、各種アプリケーションが利用できる「Googleアプリ/サービス」が利用可能。緊急通報サービスや故障通報サービスなどと連携する「Volvo Cars app（テレマティクス・サービス/ボルボ・カーズ・アプリ）」を採用している。

　また、広大なガラス面積を持ち、すべての座席に広々とした開放的な雰囲気を提供するチルトアップ機構付電動パノラマ・ガラスルーフを標準装備している。

　高度な先進安全および運転支援機能は全車に標準装備。クルマ、人、サイクリストが混在する複雑な交通環境において、事故を未然に防ぐためにクルマにできる最善の対策として、先進の安全・運転支援機能「対向車対応機能」「歩行者・サイクリスト検知機能」「インターセクション・サポート（右折時対向車検知機能）」などを備える「City Safety（衝突回避・被害軽減ブレーキ・システム）」をはじめ、「全車速追従機能付ACC（アダプティブ・クルーズ・コントロール）」「パイロット・アシスト（車線維持支援機能）」「ステアリングアシスト付BLIS（ブラインドスポット・インフォメーション･システム）」「衝突回避・被害軽減ブレーキ機能付CTA（クロス・トラフィック・アラート）」「ランオフロード・ミティゲーション（道路逸脱回避機能）」「オンカミング・レーン・ミティゲーション（対向車線衝突回避支援機能）」などを標準装備。「先行車発進告知機能」「リア衝突回避・被害軽減ブレーキ・システム」も採用されている。

　そのほかにも、Ultimate Twin Motorのメーカーオプションとして、ピクセルLEDヘッドライト（フル・アクティブ・ハイビーム付）を設定。ヘッドライトに内蔵された84個のピクセルLEDを制御し、同時に最大5台の車両に対して遮光が可能で、他のドライバーを眩惑させることなく、照射パターンを最適化させて夜間視界を確保し、より安全な運転に寄与する。また、ステアリング操作に合わせてライトを照射し、進行方向の道路の視界を確保するアクティブベンディング機能も備わっている。

　ボルボ・カーズは、2021年11月に発表した日本におけるボルボ初のBEV「C40 Recharge」に次ぐ2番目のBEVモデルとなるXC40 Rechargeの導入により、2025年までに販売モデルの40％、2030年までに100％をBEVとする目標に向け、BEVの販売を加速させていくとしている。