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富士スピードウェイホテル、富士モータースポーツミュージアムや富士山ビューの部屋などを公開

富士スピードウェイホテルのエントランス。入ってすぐにトヨタ7がお出迎え

 富士スピードウェイホテルは10月3日、ホテル内に設けられたモータースポーツをテーマとしたミュージアム「富士モータースポーツミュージアム」やホテル内の施設の事前公開を行なった。すでにホテルの予約は始まっており、10月7日に正式オープンする。

 富士スピードウェイホテルは、ハイアットのコレクションブランド「アンバウンド コレクション by Hyatt」の日本初上陸となるホテルで、トヨタ不動産とハイアットとの運営受託契約により、トヨタ不動産が所有・経営し、ハイアットにより運営される。施設は、地上9階、地下1階建の宿泊棟、平屋建で専用ガレージ付きのヴィラ、地上2階建のウエルネス棟で構成され、客室数は宿泊棟115室・ヴィラ5室の計120室。温泉やサウナも備え、アクティビティなどを重視しているのも特徴となる。

富士スピードウェイホテル総支配人 吉川源太氏

世界的にも珍しいモータースポーツをテーマとしたミュージアム

富士モータースポーツミュージアム

 この富士スピードウェイホテル内にある富士モータースポーツミュージアムは、世界的にも珍しいモータースポーツをテーマとしたミュージアム。メーカーのモータースポーツ活動を訴求するミュージアムや、サーキットの歴史に特化したミュージアムなどはあるが、富士モータースポーツミュージアムはモータースポーツの歴史を紹介している。

 富士スピードウェイホテルのエントランスをくぐると、最初に目に入ってくるのはトヨタ7ターボ。しかもただの展示方法ではなく、立てた状態での展示になっている。これにより、搭載するエンジンを間近に見ることができるほか、レーシングマシンではなかなか見られない底面の観察も可能。ホテルのウェルカムマシンとでもいった具合だろうか。

 ホテルへ行く人は、そのままエスカレータで3階へ。ミュージアムに行く人は左の受付へと向かう。

 ミュージアムに入れば、モータースポーツの歴史をテーマごとにレーシングマシンを通じで振り返ることができ、マシンの発展やレースの発展を感じられるようになっている。

ル・マン24時間参戦車両
F1関連展示
国産モータースポーツ車両

富士スピードウェイや富士山を間近に見られるホテル

富士山ビューの部屋

 一方、富士スピードウェイホテルは部屋から富士スピードウェイや富士山を間近に見られるのがウリだろう。富士山と富士スピードウェイの間の立地となるため、富士山ビューとサーキットビューの部屋に大きく分かれる。とはいえ、レストランなどは富士山ビューに位置するものも多く、クルマ好きであればサーキットビューの部屋にしておけば両方が楽しめることになる。

 サーキットビューの部屋からは富士スピードウェイの最終コーナーであるパナソニックコーナーを見下ろすことができ、これまでに見たことのない富士スピードウェイを見られる。富士スピードウェイは耐久レースも多いため、耐久レースの開催される日に宿泊すれば、長時間レースをリラックスして楽しめるのは間違いない。見通しもよいだけにエンジン音もよく聞こえ、迫力あるレースを楽しめる。取材日はカートが走行していたため、窓を閉めたときにどのくらい音が侵入するのかは不明だが、日本ではこれまでにない魅力的なホテルとなる。

ベランダからはすぐ近くに富士スピードウェイが見られる

 ちなみに、富士モータースポーツミュージアムは、ホテルに宿泊しなくても訪れることができ、オンライン予約であれば大人平日1名1600円で入館できる。ホテルとセットで訪れるのもよいが、ミュージアムのみを利用し、3階にあるカフェ「ファンテラス」でコーヒーを飲みながら富士スピードウェイの景観を楽しむといったことも可能。

 富士山近くにドライブで出かける際は、富士モータースポーツミュージアムへの立ち寄りや富士スピードウェイホテルの利用を検討してみるのもよいだろう。

富士スピードウェイホテル外観