アルピーヌ、限定車「A110 R フェルナンド・アロンソ」公開 A110 Rでオコン選手がドリフトを披露

世界32台限定の「A110 R フェルナンド・アロンソ」

　アルピーヌ・ジャポンは10月6日、奥伊吹モーターパーク（滋賀県米原市）で開催したイベントで「A110 R」限定車「フェルナンド・アロンソ」を公開した。

　アルピーヌF1チームからF1世界選手権に参戦しているフェルナンド・アロンソ選手の名前を冠した今回の限定車は、アロンソ選手がF1で優勝した回数と同じ32台が用意され、日本へは1台が導入される。日本での価格、販売開始時期は未定。

　今回の限定車は、アロンソ選手からのアイデアを取り入れ、シャシー設計とデザインを変更したモデル。パワートレーンの基本スペックはA110 Rと同等としながら、“アロンソ選手好み”の足まわりのセッティングとして、バルセロナサスペンションはそのままにスプリングを変更。A110 Rよりもさらに10mmローダウン可能とすることでサスペンション剛性を約5％向上させ、走行中の安定感を高めた。

　さらに、エクステリアデザインにもアロンソ選手の意向を取り入れ、フロントのカーボンボンネットを一部ボディカラー同色としたほか、リアのカーボン部も一部グロスブラックのペイントに変更。カーボンリアスポイラーのマウントをブラックとして統一感を演出するとともに、リアパネルをグロスブラックとすることで精悍さを高めた。

A110 R フェルナンド・アロンソ

基本スペックはA110 Rと変わらないものの、A110 Rからさらに10mm車高を下げられるようになった

フロントのカーボンボンネットはボディ色とカーボン地の2トーンカラーに

リアのカーボン部も2トーンカラーとなり、グロスブラックのペイントが施される

　また、フロントボンネットやリアパネル、シートのヘッドレスト部分にアロンソ選手のサインが配されるほか、リアクオーターのフレンチフラッグのエンブレムやブレーキキャリパー、ステアリング、ドアストラップにアロンソ選手をイメージしたオレンジカラーを施した。

フロントボンネットやリアパネル、シートのヘッドレストにアロンソ選手のサインが施される

ブレーキキャリパーや、リアクオーターのトリコロールエンブレム、ステアリングセンターマーク、ドアストラップにオレンジのアクセントカラーを追加

　なお、センターコンソール部にはプレートが装着され、限定台数を示すナンバーに加え、そのナンバーごとにアロンソ選手の優勝したサーキット名が刻まれる。そのほか、宮本武蔵からインスパイアされた文章も刻まれるとのこと。

メーター

F1ではタイヤをマネジメントして走るオコン選手が、A110 Rでドリフト走行

　F1日本GPが開催されている鈴鹿サーキットからヘリコプターで奥伊吹モーターパークに来たというエステバン・オコン選手が、A110 Rでドリフト走行を披露。走行後にA110 Rの感想を聞かれたオコン選手は「今回初めてA110 Rをドライブしたが、軽快で、剛性が上がっているのを感じた。ステアリングを切ったときの感覚がノーマルのA110より正確性が上がっていて、ライトウェイト化された効果が伝わりやすくなっていると思う」と述べ、「スポーツカーにとっては車体の軽さも重要で、軽いほどアジリティが得られるので、パワーがあって重いクルマよりも、軽いクルマの方が運転を楽しめる」と、A110 Rの走りについて語った。

エステバン・オコン選手

　また、日本GPへの想いを聞かれたオコン選手は、「日本の自動車文化はとても豊かで、日本に来るのはとても楽しい」と日本への印象を語りつつ、「鈴鹿はグランツーリスモでもよく走るとても好きなコース」と話した。