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ルノー、新型「カングー」は2023年春の導入予定 現状分かったスペックを紹介

2022年10月16日 公開

日本導入予定の新型「カングー」

 ルノー・ジャポンは10月16日、日本導入予定の新型「カングー」を「カングー ジャンボリー2022」(山中湖交流プラザ きらら)の会場で日本初公開した。イベントには同社代表取締役社長の小川隼平氏が登壇し、日本で愛される「カングー」らしさにこだわり、樹脂製の黒いバンパーや観音開きの「ダブルバックドア」の採用など日本専用仕様に仕上げたことを強調した。

 日本における新型カングーの発売時期については、世界的な半導体不足の影響による部品調達の遅延などが影響しており、2023年春の導入を予定。公式サイトでは現行カングーの販売は終了したことがアナウンスされている。

新型カングーでは観音開きの「ダブルバックドア」を採用

 会場でお披露目された日本専用仕様の新型カングーだが、ジョン アグリュムカラーの1.5リッターディーゼルと、ブルー ソーダライト Mカラーの1.3リッターガソリンの2モデルが公開された。ボディサイズは4490×1860×1810mm、ホイールベースは2715mmと、現行カングー比で全高はそのままに210mm長く、30mm広くなった。ホイールベースも15mm伸びている。

 パワートレーンは、ディーゼル仕様が直列4気筒SOHC 1.5リッターターボで最高出力85kW(116PS)/3750rpm、最大トルク270Nm(27.5kgfm)/1750rpmを発生。ガソリン仕様が直列4気筒DOHC 1.3リッターターボで最高出力96kW(130PS)/5000rpm、最大トルク240Nm(24.5kgm)/1600rpmを発生する。いずれもトランスミッションは7速AT(7EDC)をセットする。

 主要装備としてはアダプティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付)、レーンセンタリングアシスト(車線中央維持支援)、アクティブエマージェンシーブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)、ブラインドスポットインターベンション(後側方車両衝突防止支援)といった先進装備が与えられていることも注目の1つになっている。

安田大サーカスの団長安田さんのカングー(写真上)、本国仕様の新型カングー(写真下)も展示された
ジョン アグリュムカラーの新型カングー(1.5リッターディーゼル)。樹脂製の黒いバンパーや観音開きの「ダブルバックドア」などが日本専用仕様となる。タイヤサイズは205/60R16
5名乗車仕様のインテリア。今風なメーター&カーナビ用のモニターを採用するとともに、パーキングブレーキは電子制御式に。フロントシートバックテーブルも用意される。新型もMPV(マルチ・パーパス・ビークル)としてたくさんの荷物を載せて走ることができそうだ
ブルー ソーダライト Mカラーの新型カングー(1.3リッターガソリン)。タイヤサイズは1.5リッターディーゼルと同じく205/60R16