ジープ、バッテリEV「アベンジャー 4×4 コンセプト」をパリショーで初公開

アベンジャー 4×4 コンセプト

　ジープは10月17日（現地時間）、フランス パリで開催されているパリモーターショーで同社初のバッテリEV（電気自動車）「アベンジャー 4×4 コンセプト」を公開した。

　新型アベンジャーの「凝縮された自由」という理念を表現した4×4コンセプトは、デザイン、機能、革新性をコンパクトなボディに融合。人目を引き、楽しく、個性的なこの新型車は、将来的にジープの4xeモデル群に追加される予定となる。

ジープ初のバッテリEVとなるアベンジャー 4×4 コンセプト

　アベンジャー 4×4 コンセプトは、電動化によって強化されたジープの伝説的な性能を究極まで表現し、ほぼ無音で運転しながら、オフロード性能、楽しさ、自由度をさらに向上させることができるとした。

　アベンジャー 4×4 コンセプトの外観は、牽引フック、ワイドなフェンダーとトラックを備え、より大きく露出したアグレッシブなタイヤを装備。アベンジャーの能力をさらに高めるため、200mmを超えた地上高により、アプローチアングルは21度、デパーチャーアングルは34度、ブレークオーバーアングルは20度に改善された。

　フロントエンドはクラッディングを厚くして保護性能を高め、夜間走行時の視認性を向上させるためにフラッドライトを追加で内蔵している。

　また、新しい軽量ルーフカーゴシステムコンセプトを採用しており、特殊なベルトシステムによりルーフ上の荷物を圧縮し、その全長にわたって傷防止プロテクション加工が施されている。さらに、反射防止フードステッカーとアンチスクラッチグリル処理によって、オフロード走行時の安心感を高めるパッケージとした。

　ジープ CEOのクリスチャン・ムニエ氏は「アベンジャーは当初からジープ車として設計されており、オール電化の4×2モデルは、すでにジープ・ブランドを象徴するクラス最高の性能を備えています。しかし、私たちは、ジープ・ブランドのユニークなデザイン言語、能力、個性を維持しながら、コンパクトなパッケージにジープ・ブランドの電動化四輪駆動を注入したらどうなるだろうか、と考えずにはいられませんでした。ここパリで、私たちは、ゼロエミッション・フリーダムというミッションの達成に向けた道を進みながら、世界一の電動SUVブランドとなるという明確な目標に向けて、オール電動4×4対応のジープの新モデルのフルポートフォリオを目前に控えていることを示しました」とコメントしている。