ニュース

ロータス、世界8台の限定車「エヴァイヤ フィッティパルディ」

2022年10月14日(現地時間) 発表

エヴァイヤ フィッティパルディ

 ロータスは10月14日(現地時間)、エマーソン・フィッティパルディとチームロータスのF1 ドライバーズチャンピオンとコンストラクターズチャンピオンシップ獲得から50周年を記念した限定車「Evija Fittipaldi(エヴァイヤ フィッティパルディ)」を発表した。英国ノーフォークのヘセルにて8台が手作業で製造され、全て完売しているとのこと。デリバリーは2023年初めに開始される。

 今回の限定車は、2022年初めに立ち上げられた、ロータスのビスポークやパフォーマンスラインを手がける「Lotus Advanced Performance」の最新プロジェクト。最高出力2000PSを超える、世界で最もパワフルな量産車となり、1700Nmを超えるトルクを生み出すEV(電気自動車)で、0-100km/h加速は3秒未満、0-300km/h加速はスタンディングスタートから9秒で到達。最高速は350km/hに達する。

 リアクォーターには存在感のあるベンチュリトンネルを備え、空気がクルマの上下や周囲だけでなく、クルマを通って流れることで、抗力を最小限に抑えながらダウンフォースを最大化。ロータス初のワンピースカーボンファイバーモノコックシャシーを備えたロードカーであるキャビンは、調整可能なレーススタイルのシートから多機能ステアリングホイールまで、モータースポーツにインスパイアされたロードカーのデザインとテクノロジーが用いられている。

 さらに、統合されたリアウイングとフロントスプリッターは、クルマが空気を切り裂きながら重要なダウンフォースを生み出すように、特別に設計。エアインテークはドライバーの頭上に再配置され、乱れのないクリーンな空気がエンジンに直接吸い込まれるようになり、ラジエーターはノーズではなく車両のサイドポッドに配置された。これにより、冷却効率を向上させるとともに、プロセスの重量配分が改善され、パフォーマンスが向上した。同じアプローチはブレーキにも用いられ、ディスクの上部がボディワークから突き出ているため、冷却を助けるために各ホイールではなく内側に取り付けられた。

ボディサイズは4459×2000×1122mm(全長×全幅×全高)。純電動の4WDモデル

 エクステリアデザインでは、世界的に有名な黒と金の配色に加え、カーボンファイバールーフにエッチングされたType72の手彩色の平面図や、ダッシュボードに手縫いされたフィッティパルディのサインといった、手書きの外装やユニークなデザイン機能を作成。

 また、中央のフローティングインストルメントパネルにあるロータリーダイヤルは、リサイクルされたオリジナルのType72アルミニウムから手作りされ、アイコニックなF1レーサーの本物の部品がそれぞれのエヴァイヤ フィッティパルディの一部であることを保証するとした。

 そのほかにも、アルマイト処理された特徴的なブラックとゴールドのType72ホイールとブレーキキャリパーや、1872年シーズンの勝利を祝うデカールがアクティブリアウイングに表示されるほか、Bピラーには1972年シーズンのフィッティパルディのカーナンバー“8”の数字が施されている。

外観はブラックとゴールドでまとめられ、特徴的なアイコンがちりばめられている

 インテリアデザインには、ゴールドのコントラストステッチが施されたブラックレザーを用いたほか、専用のルーフライナーステッチに加えて、エアベントサラウンド、センターロータリーダイヤル、スタート/ストップボタン、ペダルにゴールドの仕上げが施されている。

内装はブラックを基調にゴールドのコントラストステッチやアクセントパーツが用いられる