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室屋義秀選手がふくしまスカイパークで圧巻のデモフライト レクサスと開催したファンミーティング

2022年11月5日 開催

エアレース世界チャンピオン室屋義秀選手、LEXUS PATHFINDER AIR RACINGファンミーティングを実施

エアレース世界チャンピオン室屋義秀選手が、ホームベースの福島でデモフライト

 LEXUS PATHFINDER AIR RACINGは11月5日、ふくしまスカイパーク(福島県福島市大笹生苧畑)でファンミーティングを開催した。LEXUS PATHFINDER AIR RACINGは、エアレース世界チャンピオンである室屋義秀選手らとレクサスで構成されたエアレースチームで、2022年に開催されるはずだったエアレースチーム世界選手権の制覇を目的に結成された。しかいながら、世界のさまざまな情勢のためにエアレースそのものが2022年度はキャンセル。世界戦への参戦はならなかったが、シーズンエンドにファンのために向け特別なイベントを開催した。

 室屋選手はこれまでにもファンミーティングをホームベースとなる同空港で開催しているが、今回は新生LEXUS PATHFINDER AIR RACINGということもあり、イベント内容を大幅にパワーアップ。室屋選手が3度もデモフライトを行なったほか、レクサスは室屋選手と協業で行なっている開発内容を公開。2022年の一年に、室屋選手とレクサスが何を行なってきたか、そして未来へ向けて何を行なっているのかが公開された。

LEXUS PATHFINDER AIR RACINGスタッフと室屋選手(右)

 同イベントは10時にスタート。スタート直後には、室屋選手がオープニングフライトで入場客をお出迎え。このオープニングフライトは急遽追加されたもので、室屋選手の発案によるものだという。

 オープニングフライトが終われば、午前のテックセッション(技術セッション)が2コマ行なわれ、その後に室屋選手からシーズンの活動報告を実施。活動報告後には、力強いレースデモフライトが昼過ぎに行なわれた。その後はさらに2つのテックセッションと、エアショーフライトが行なわれ、日が沈む夕刻までに3本の種類のことなるデモフライトを実施。

 エアショーのアナウンサーによると、スピードスケートのように速さを競うデモフライトと、フィギュアスケートのように華麗な技を競うアクロバットフライトのどちらも見られる特別なイベントとなっていた。

3度のデモフライトを実施
アクロバットフライト

レクサスの技術者らによるテックセッション

レクサスの技術者らによるテックセッションを実施

 テックセッションは、LEXUS PATHFINDER AIR RACINGとともに技術開発を行なうレクサスの技術者らがチームとの技術的な取り組みを紹介。大きく分けて、空力、パイロットエイド/人間工学、計測技術、ものづくりと分かれ、入場者は先着順でいずれかのセッションに参加できる。また、誰もが参加可能なクイズ形式のファンコミュニケーションも用意されていた。

 LEXUS PATHFINDER AIR RACINGのファンミーティングは、一般的な航空ショーに比べれば小ぶりだが、世界最高レベルのパイロットがホームベースで行なう演技が見られ(3度も!!)、そこに注ぎ込まれたレクサスの技術を開発技術者自身が解説してくれるという、世界でも珍しいイベントとなっていた。

 紅葉かつ好天のふくしまスカイパークの空を飛ぶ室屋選手の驚異的な飛行は美しく、レクサスの高度な技術を体験できたのも貴重な機会だった。イベントの最後には室屋選手から締めくくりのあいさつが行なわれ、2023年シーズンへ向けての抱負が語られた。

フライトを終え、手を振る室屋選手
活動報告も行なった

 2023年のエアレーススケジュールはまだ決まっていないが、開催されるとしたら夏ごろからになるという。LEXUS PATHFINDER AIR RACINGとしは、もちろんそこに向けての参戦準備を進めていくが、エアレースがキャンセルになった場合に備え、別の活動を行なうプランBも用意しているという。もちろん、レースが行なわれるのが一番よいのだが、そうでなくてもファンに応えられるだけの用意を行なっていく。

 エアレースが実施されるかどうかなど、今後の活動については来年の雪解けのころまでには報告したいとのことだった。