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スズキ、いままでの先を走れる新型Vストローム「1050DE」「800DE」「SX」3モデル日本初公開
2022年11月14日 12:23
- 2022年11月13日 開催
スズキは11月13日、2輪のアドベンチャーモデル「Vストローム」ユーザーが集まるイベント「Vストロームミーティング2022」を開催、同イベントに同社代表取締役社長の鈴木俊宏氏が登場して、新型「V-STROM 1050DE」「V-STROM 800DE」「V-STROM SX」3モデルを日本初公開した。
会場では、V-STROM 1050DE、V-STROM 800DE、V-STROM SXが展示されるとともに、海外仕様の主要スペックが公開され、3モデルの開発担当者が登壇するトークショーなども展開された。
V-STROM 1050DE
新型「V-STROM 1050DE」は、一部仕様変更する「V-STROM 1050」に新設定されるモデルで、フロントに大径の21インチホイールを装着、前後タイヤにセミブロックパターンのタイヤを採用。さらに、標準車よりも左右に20mmずつ幅を広げ、衝撃吸収性能を向上させたハンドルバーや、アクセサリーバー、地面の飛び石等からエンジン下部を保護するアルミ製エンジンプロテクターを採用している。
V-STROM 800DE
新型「V-STROM 800DE」は、新設計の776cm3並列2気筒エンジンを搭載する800ccクラスの新型モデル。振動を抑えながら軽量・コンパクト化を実現するために、量産二輪車初のクランク軸に対して90°に一次バランサーを2軸配置した「スズキクロスバランサー」を採用した。
V-STROM SX
V-STROM SXは、「ジクサー250」「ジクサーSF250」と同様に、単気筒SOHC4バルブ249cm3の油冷エンジンを採用するスポーツアドベンチャーモデル。「Lightweight Versatile Crossover」をコンセプトに掲げ、油冷単気筒エンジンの軽さを武器にしたアドベンチャーモデルとなる。
Vストロームのチーフエンジニアによるトークショーが実施された
2014年より開催されている「Vストロームミーティング」は、今回で8回目の開催。新型コロナウイルスの影響でリアル開催は6回目となり、スズキ本社内に用意された特設イベント会場には多くのV-STROM乗りが集まった。
静岡県浜松市にあるスズキ本社内で開催されたイベントでは、V-STROM 1050DEチーフエンジニアの安井信博氏、V-STROM 800DEチーフエンジニアの番匠哲也氏、V-STROM SXチーフエンジニアの野尻哲治氏が登壇するトークショーが開催され、新型モデルの開発で目指した方向性が示された。
モデル名に「DE」のつくV-STROM 1050DE、V-STROM 800DEについては、林道や未舗装路での走破性能を向上させ、これまでのVストロームシリーズの先を走れる性能を目指したモデルといい。「V-STROM SX」については、同じ油冷エンジンを搭載する「ジクサー250」「ジクサーSF250」や、既存モデルの「Vストローム250」とは差別化を図った位置付けのモデルであることが強調された。
新規設計のV-STROM 800DEの開発を担当した番匠氏は「いままでのV-STROMシリーズから、もう少し先まで行けるような、バイクに仕上げたい。皆さんがロングツーリングに行かれた時に、ついつい林道に迷い込んだ時、引き返すなんてことはないように、そういうところでも、しっかりと走れるようなバイクにしたいというのが、最初からありました」と話すとともに、新設計エンジンを搭載することに、番匠氏は「フロントにしっかりと荷重をかけれるようにしたいというのがあり、そうするためにはVツインは決してわるくはないんですけど、最初からそういうところを走る前提でバイクを作り上げたいという時に、やっぱりエンジンの全長というのは非常にネックになるので、まずはそこを縮めたいというところがありました。ただ、Vツインエンジンの鼓動感とか、トラクションのかかり方は捨てたくないところもありまして、Vツインと同じ270度の点火時期を採用しています」などと、エンジンへのこだわりなどが語られた。
