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トーヨータイヤ、ダカールラリーに挑むトヨタ車体の新型「ランクル(300系)」を専用タイヤでサポート

2022年11月14日 発表

ダカールラリーに挑むトヨタ車体の新型参戦車両「ランクル(300系)」

さらなる走破性能を追求して耐久性と耐摩耗性を向上したタイヤを開発

 TOYO TIRE(トーヨータイヤ)は11月14日、トヨタ車体が運営するラリーチーム「チームランドクルーザー・トヨタオートボデー(TLC)」の新型ラリー参戦車両「ランドクルーザー(300系)」に、トーヨータイヤ製ピックアップトラック/SUV用オフロード向けタイヤ「OPEN COUNTRY(オープンカントリー)M/T-R」を供給し、ダカールラリー2023の挑戦も継続してサポートすると発表した。

 ダカールラリーは、1979年から開催されているクロスカントリーラリー(オフロード耐久ラリー)競技。寒冷な山岳地帯から灼熱の砂漠まで、さまざまに変化する環境のなかで正確なコース取りを行ない、2週間かけて走り続けることから、世界で最も過酷なモータースポーツ競技の1つとして知られている。

TLC参戦車両:ランドクルーザー「LC300(ダカールラリー2023仕様)」

 2022年12月31日から始まるダカールラリー2023は、サウジアラビアを西岸部から東岸部へ横断するルートで開催され、ルート上に設けられたスペシャルステージ(競技区間)計15か所(プロローグステージを含む)の約5000kmと、その間をつなぐリエゾンセクション(移動区間)を走破し、累積走行タイムが競われる。

 TLCはトヨタグループのトヨタ車体が開発・生産するランドクルーザーで参戦するために編成されたラリーチームで、1995年に前身となる「トヨタ・チームアラコ」時代にランドクルーザー(80系)でパリ・ダカールラリーに初出場して以来、T2市販車部門に参戦し続け、ダカールラリー2022では同部門9連覇を達成している。

 トーヨータイヤは2021年からタイヤサポートを実施していて、2022年はTLCとともに培ってきたオフロードレースにおける技術と経験を生かし、ダカールラリーでの使用を想定したOPEN COUNTRY M/T-Rを開発。

 ダカールラリー2023では、ランドクルーザー「LC300(ダカールラリー2023仕様)」へ、岩場や砂漠などの荒れた路面におけるさらなる走破性能を追求し、耐久性と耐摩耗性の向上、環境負荷の低減が図られた「OPEN COUNTRY M/T-R(ダカールラリー2023用スペック)」を供給し、TLCの市販車部門10連覇達成をサポートするとしている。

「OPEN COUNTRY M/T-R(ダカールラリー2023用スペック)」

 OPEN COUNTRY M/T-R(ダカールラリー2023用スペック)は、トーヨータイヤが2022年ダカールラリーでの使用を想定して開発したOPEN COUNTRY M/T-R(LT285/70R17 116/113P)を、TLCがダカールラリー2023に参戦するランドクルーザー「LC300(ダカールラリー2023仕様)」に合わせて、ゴム配合、タイヤの構造をチューニングし、耐久性を向上させた専用オフロードタイヤ。

 岩場や砂漠などの荒れた路面における走破性能を追求するとともに、高速走行時の衝撃によるタイヤの損傷をミニマイズするデザイン、コンパウンド、そして高剛性のビード構造を採用したという。

 また、持続可能なモビリティライフの実現をめざすという方針に沿って、タイヤを構成する部材のうち、主にトレッド、カーカスプライ、サイドウォールの部材に、バイオマス由来のブタジエンゴムとスチレンブタジエンゴムを、さらにリサイクル素材の再生ビードワイヤーなど、サステナブル素材を採用している。