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TOYOTA GAZOO Racing、2023年の国内外レースとモータースポーツ活動の体制を発表
2022年11月25日 19:37
- 2022年11月25日 発表
TOYOTA GAZOO Racing(トヨタ自動車)は11月25日、2023年シーズンの国内外レースの参戦体制およびTGR GR86/BRZ Cup、TGR Yaris Cupなど、モータースポーツ活動の概要を発表した。
TOYOTA GAZOO Racingは、新たに多くのライバルが参戦するFIA世界耐久選手権(WEC)のハイパーカー・カテゴリーでは、小林可夢偉チーム代表のもと、100周年記念大会となるル・マン24時間レースの6連覇、5シーズン連続のダブルタイトル獲得を目指していく。
国内最高峰カテゴリーのSUPER GT、全日本スーパーフォーミュラ選手権では、国内レースのさらなる盛り上げに向けた業界連携を進めていくと共に、ドライバーズチャンピオン、チームチャンピオン奪還を目指すとした。
参加型モータースポーツでは、TGR Yaris Cupを入り口としたモータースポーツのすその拡大と、サーキットと連携したより安全なレース運営に取り組み、今後も「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」および「モータースポーツをより魅力的でサステナブルにする活動」に取り組んでいくとしている。
なお、SUPER GT GT300クラスと、スーパー耐久シリーズについては後日改めて発表するという。
2023年参戦体制
FIA世界耐久選手権(WEC)
新たに多くのライバルが加わり、ル・マン24時間レースの100周年記念大会が開催される2023年も引き続き、同選手権の最高峰であるハイパーカー・カテゴリー(LMH車両)に参戦。参戦車両は、WEC参戦を通じて磨き続けてきたハイブリッド技術「RACING HYBRID」を搭載した「GR010 HYBRID」となり、ドイツのケルンにあるTOYOTA GAZOO Racing Europe GmbHを本拠地として2台で参戦する。
ドライバー育成関連
TGRドライバー・チャレンジ・プログラム(TGR-DC)
サステナブルなモータースポーツ業界の実現に向け、国内外のトップカテゴリーで活躍できるドライバーの育成と輩出を目的としたプログラムを継続。才能ある人材には国内SUPER GT、全日本スーパーフォーミュラ選手権やWEC/WRCチャレンジプログラムなど、上位カテゴリーへのステップアップをサポート。2023年は小高一斗選手(全日本スーパーフォーミュラ選手権)、平良響選手(全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権)、野中誠太選手(全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権)、小山美姫選手を支援する。
参加型モータースポーツ関連
TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup
TGR GR86/BRZ Cupは、先代トヨタ86/SUBARU BRZ(ZN6/ZC6)を使って2013年~2021年まで9年間開催されたTGR 86/BRZ Raceを引き継ぐレースで、新型GR86/SUBARU BRZ(ZN8/ZD8)を使ったワンメイクレース。
参加車両は「GR86 Cup Car Basic」「SUBARU BRZ Cup Car Basic」で、全国のトヨタ販売店およびスバル販売店で購入可能。シリーズは「プロフェッショナルシリーズ」「クラブマンシリーズ」の2シリーズ制を継承。プロフェッショナルシリーズには、SUPER GTに現役で参戦するトップドライバーも多数参加予定としている。クラブマンシリーズには、プロフェッショナル認定ドライバーは参加できず、ジェントルマンドライバーを含むアマチュアドライバーのみが参加可能。2023年シリーズは全国主要7サーキット、全7大会の開催を予定している。
TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup
TGR Yaris Cupは、2000年から始まった日本発のJAF公認ナンバー付き車両によるワンメイクレース「TGR Netz Cup Vitz Race」を引き継ぎ、2021年より開催されている新たな参加型ワンメイクレース。
参加車両は、1.5リッターエンジン搭載のヤリスをベースにした「Yaris Cup Car」で、MT車だけでなく、CVT車クラスも設定。居住地に合わせて参加シリーズを選べるよう東西2シリーズに分けて開催している。モータースポーツに初めてチャレンジする人でも安心して参加できるように、サポート体制を充実させているのが特徴。2023年シーズンは、全国を東西2つのシリーズ(東日本・西日本)に分け、主要7サーキットを舞台に開催予定としている。