「フェラーリ ビジョン グランツーリスモ」世界初公開

世界初公開された「フェラーリ ビジョン グランツーリスモ」

　フェラーリは11月27日（現地時間）、「フェラーリ ビジョン グランツーリスモ」を世界初公開した。また、モナコで開催中の「グランツーリスモ ワールドシリーズ 2022 ワールドファイナル」の会場で、実車も公開された。

　フェラーリ ビジョン グランツーリスモは、フェラーリが初めてバーチャルモータースポーツの世界専用に向けて制作したシングルシートのコンセプトカー。未来的なデザインを特徴としながら、「跳ね馬」のレースの伝統に基づいて1960年代～1970年代のスポーツプロトタイプの世界からインスピレーションを受けたモデルとしている。

　フェラーリ ビジョン グランツーリスモのボディ構造は、先進のエアロダイナミクスを基礎とし、パワートレーンはフェラーリ499Pと同じV型6気筒 3.0リッターターボエンジンを搭載、9000回転で1030CV（1030PS）以上を発生。リアアクスルと左右のフロントホイールにある計3基の電気モーターで、240kW（326PS）のパワーをアシストするハイブリッドモデル。組み合わされるトランスミッションは、8速のF1デュアルクラッチ・ギアボックスで、「330 P3」や「512 S」といった数々の名車のDNAを秘め、過去へのオマージュでありながら、耐久レースの未来を強く印象づけるクルマであるという。乾燥重量は1250kg、重量配分はフロント43.5％/リア56.5％。最高速は350km、0-100km/hは2秒、0-200km/hは5秒。マラネロの本社に隣接したフィオラノ・サーキットのラップタイムは1分10秒をマークしているという。

「フェラーリ ビジョン グランツーリスモ」のアンベールの瞬間