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ブリヂストン、コスタリカで乗用車用プレミアムタイヤなどの生産能力増強
2022年11月28日 11:29
- 2022年11月21日 発表
乗用車用タイヤの地産地消率グローバル95%を目指す
ブリヂストンの米州グループ会社であるブリヂストン アメリカス インクは11月21日、コスタリカでの乗用車用および小型トラック用タイヤの生産能力増強決定を発表した。
今回決定した投資金額は約250百万ドル(約363億円)で、これにより2026年までにサンホセ工場の生産能力は36%増加し、日産1万1000 本から1万5000本になるとともに、新たに160人の雇用を創出。地域貢献も図りつつ、コスタリカをはじめ米州地域において乗用車用タイヤの生産能力増強によるプレミアムタイヤ事業の強化を通じて、企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」で掲げている「Extension:人とモノの移動を止めず、さらにその革新を支えていくこと」へのコミットを目指すという。
また今回の増強では、将来のグリーン&スマート工場化も見据え、新たな自動化設備や生産技術を採用。石油ボイラーから電気ボイラーへの交換を行ない、エネルギー資源をより効率的に使用することで、カーボンニュートラル化に向けた取組みも加速させ、企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」で掲げている「Economy:モビリティとオペレーションの経済価値を最大化すること」、「Ecology:持続可能なタイヤとソリューションの普及を通じ、よりよい地球環境を将来世代に引き継ぐこと」の実現にも貢献するとしている。
今回のサンホセ工場の生産能力増強について、代表執行役グローバルCEOの石橋秀一は、「当社グループは、『2030年長期戦略アスピレーション(実現したい姿)』で示した道筋に沿って、プレミアムタイヤ事業の強化を推進しており、今回の増強は当社グループの最重要市場である米州のプレミアムタイヤ事業基盤をより強固にするものです。米州における乗用車用高インチタイヤなどのプレミアムタイヤ供給拠点として、米国でのプレミアムタイヤの拡売・シェアアップに貢献すると共に、米州における地産地消率を向上していくことで、地産地消を前提とした『プレミアム商品を創る』体制の構築を進めます。現在の米州地域における地産地消率は約90%で、今回の増強によりありたい姿である乗用車用タイヤの地産地消率グローバル95%を実現していきます。また、“EV時代の新たなプレミアム”であるENLITENビジネス戦略を推進することにより、EV化を足元から支え、タイヤを『創って売る』『使う』といったバリューチェーン全体で社会価値・顧客価値の創造を両立し、競争優位の獲得を目指します。このようなプレミアムタイヤ事業の基盤構築を通じ、2030年へ向けて常態化する変化に動ぜず、強靭でしなやかに変化をチャンスに変えるレジリアントな“エクセレント”ブリヂストンへ進化していきます」と述べている。
サンホセ工場概要
所在地:コスタリカ共和国 エレディア州 ベレン(サンホセ近郊)
設立年:1967年
従業員数:約1000人(2022年11月時点)
生産品目:乗用車用および小型トラック用ラジアルタイヤ