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ジープ、約42kmのEV走行ができるプラグインハイブリッドモデル「ラングラー アンリミテッド ルビコン 4xe」
2022年12月14日 13:50
- 2022年12月14日 受注開始
- 1030万円
「ラングラー」初のプラグインハイブリッドモデル
ジープ(Stellantisジャパン)は12月14日、本格オフローダー「ラングラー」シリーズのハードコアモデル「Unlimited Rubicon(アンリミテッド・ルビコン)」に初めてのプラグインハイブリッドモデル「ラングラー アンリミテッド ルビコン 4xe(フォー・バイ・イー)」を設定し、受注を開始した。価格は1030万円で、左ハンドルのみの設定。
卓越した悪路走破性を誇るラングラー アンリミテッド ルビコンに、電動パワートレーンを備えたプラグインハイブリッドモデルが登場。ラングラー アンリミテッド ルビコン 4xeは、オフロード走行のポテンシャルアップと、約42kmを電気のみで走行可能な高効率かつスムーズな走りを両立し、本格オフローダーの新たな可能性を開拓するとした。
パワートレーンは、直列4気筒2.0リッターターボエンジン、2基の電気モーター、350Vのリチウムイオンバッテリに、8速ATの組み合わせ。エンジンにマウントされるP1モーターは、滑らかにエンジンを始動させることで燃費低減機能を実現しているほか、バッテリパックに供給するための電気も生み出している。
トランスミッション前部にはP2モーター(高電圧モータージェネレーター)を搭載。エンジンとP2モーターは2つのクラッチで制御され、バイナリークラッチと呼ばれる動力を伝達するスイッチが開いた状態で100%のEV走行モード、閉じるとエンジンとモーターの出力が融合される。P2モーターとトランスミッションの間に備わるもう1つのクラッチは、トランスミッションとの噛み合いを調整し、ドライバビリティと効率性を向上させている。
ラングラー アンリミテッド ルビコン 4xeは、運転席でのボタン操作により、「HYBRID(ハイブリッド)」「ELECTRIC(エレクトリック)」「e-SAVEモード」の3つの走行モードを選択可能。
HYBRIDモードは、道路状況やドライバーの操作に応じて、電気モーターとエンジンの作動状況を自動で最適化するモード。バッテリに電気が十分に蓄えられた状態ではモーター駆動(EV走行)が優先されるが、充電レベルが低下するとガソリンエンジンとモーターを併用したハイブリッド走行モードに切り替わる。
ELECTRICモードは、排出ガスを出さない100%EV走行を行うモード。満充電の状態では約42kmを電気のみで走行が可能。通常はモーターで駆動し、充電レベルが最低限になった場合やアクセルペダルを強く踏み込んだ場合はエンジンが始動する。
e-SAVEモードは、バッテリの充電レベルを維持するモード。このモードでは、充電レベルが十分な状態においてもエンジン主体で走行し、タッチパネルモニター内の「ハイブリッド エレクトリック ページ」から、「バッテリ節約」「バッテリ充電」のいずれかを選択することができる。
電動化を遂げたラングラー アンリミテッド ルビコン 4xeのパワートレーンは、ラングラーの卓越したオフロード性能においてさらなる高みを実現。電気モーターは発進と同時に最大トルクを発生する特性を持つなど、オフロード性能の向上にも寄与している。例えば大きな石を乗り超えるような場面でもエンジン回転数を上げることなく、巨大なトルクを瞬時に生み出すことが可能。急勾配を駆け上がるクライミングや、悪路を低速で進む場面においても威力を発揮するとした。
また、すべての高電圧電子部品はシーリング加工や防水処理が施されており、渡河性能は、ガソリンエンジン車と同等の30インチ(76cm)を実現している。
バッテリの充電は、家庭用200Vの普通充電に対応。減速時や制動時に働く回生ブレーキは、4×2走行時には駆動輪である後輪から、4×4走行時には4輪すべてからの制動エネルギーをバッテリに供給。さらに、エネルギーの回収を最大化して発電力を高める「Max Regen」機能を作動させることもできる。
リチウムイオンバッテリはリアシート下部に配置されており、重量配分を最適化するとともに、外部からの衝撃による損傷リスクを低減。バッテリには冷却回路を備え、常に最適な温度に保たれている。
プラグインハイブリッドモデルの独自装備として、エンジンフード、ボディサイドのTRAIL RATEDバッヂのほか、リアエンブレムにブルーのアクセントカラーを採用。インテリアもブルーステッチで特別感を演出している。
ボディカラーはブラックC/C、ブライトホワイトC/C、アールC/Cの3色を設定し、内装色はすべてブラックの組み合わせとなる。