ニュース

ブリヂストン、CES 2023で持続可能な社会を支える取り組みを展示

2023年1月5日~8日(現地時間) 開催

ブリヂストンがCES 2023に出展すると発表した

 ブリヂストンは2023年1月5日~8日(現地時間)の期間、米国・ラスベガスで開催される世界最大規模のテクノロジー国際見本市「CES 2023」に出展。持続可能なタイヤやソリューションの具体例、ビジネスモデルの展示を通じて、タイヤを「創って売る」「使う」「戻す」の全体におけるサステナビリティへの貢献や、断トツ商品の価値の増幅を体感するための企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」を軸とした価値創造のストーリーを展示する。

主な展示内容

持続可能なタイヤを「創る」、タイヤを原材料に「戻す」取り組み

 環境長期目標として目指している「2050年カーボンニュートラル化、100%サステナブルマテリアル化」を、バリューチェーン全体で、共創をベースにした持続可能な社会の実現に向けた取り組みを加速させる。

「創る」をテーマにした展示では、タイヤの原材料である天然ゴムを再生可能資源として持続的に確保していくため、代替原料として推進しているグアユールの実用化、天然ゴム資源の多様化の取り組みを紹介。

 グアユールは、米国南西部からメキシコ北部に広がる砂漠に自生する、干ばつ耐性が高い低木で、綿などの植物に対しておよそ半分の水で栽培することが可能という。また、グアユールを多く植栽することでCO2吸収の増加に貢献するなど、環境負荷の低減に寄与するとしている。また、2022年8月にグアユール由来の天然ゴムを使用したタイヤが、初めて「NTT INDYCAR SERIES」で装着されるなど、実用化・事業化へ向けた取り組みを加速させている。

 また「戻す」をテーマにした展示では、タイヤ・ゴム業界のリーディングカンパニーとして幅広い共創を呼びかけ、リサイクルを先導する活動を、タイヤの価値が常に循環し続ける社会を創るという想いを込めて名付けた「EVERTIRE INITIATIVE」として始動。使用済タイヤを資源としてとらえ、タイヤを原材料にしたリサイクル事業を紹介する。

 タイヤのリサイクルを通じた資源循環の実現にグローバルで挑戦していて、その一例として、米国でLanzaTechとのパートナーシップを通じて、同社の持つ炭素回収およびガス発酵技術を用いたリサイクル技術の開発などを展示する。

タイヤ基盤技術「エンライトン」などで、カーボンニュートラルなモビリティ社会の実現を足下から支える取り組み

 乗用車用プレミアムタイヤの“EV(電気自動車)時代の新たなプレミアム”と位置付けたタイヤ基盤技術「ENLITEN(エンライトン)」を、商品やビジネスモデルへと価値の拡大を図る。

 そしてEV向けに開発した“空気バネ”といった「断トツ商品」でもEVの普及を支え、それをセンシング技術でつなげるリアルタイムモニタリングなどを実現することで、ユーザーがタイヤを「使う」段階での価値を増幅させるとしている。また、EVに最適なタイヤと空気バネをデジタルで連携し、使用状況を把握・予測することで、ユーザーの安心・安全な運転を支えるとともに、CO2削減・資源生産性向上などサステナビリティへの貢献も目指すという。

リアル×デジタルで、ユーザー1人ひとりにカスタマイズしたソリューションを提供する取り組み

 ブリヂストン独自のリアル×デジタルプラットフォームを活用し、プレミアムタイヤ、メンテナンスサービス、タイヤ摩耗予測などを1つのパッケージとして、ユーザー1人ひとりにカスタマイズして提供するソリューションの拡充を目指す。

 会場には、デジタルを活用した車両運行予測、タイヤ摩耗予測により、車両のダウンタイムを削減するとともに、効率的なタイヤ交換・メンテナンスサービスをカスタマイズして、個人や大規模運送業者を問わず、幅広いユーザーに解決策を提供。

 さらに、デジタル決済などのオンラインサービスで、より早く、より容易にサービスを利用できる取り組みを推進していて、米国で先行するモバイル車両メンテナンスサービスでは、ボタン1つでブリヂストンのサービスネットワークにつながり、1人ひとりのニーズに合わせたベストなサービスを選択できるようにするとしている。