ニュース

BMW、新型セダンコンセプト「i Vision Dee」は最大32色でボディカラーをチェンジ

2023年1月4日(現地時間) 発表

最大32色のカラーでボディカラーを変化させる「i Vision Dee」

 BMWは1月4日(現地時間)、米国ラスベガスで開催される「CES2023」で、最大32色でボディカラーを変化させる中型セダンのコンセプトカー「i Vision Dee」を公開することを明らかにした。前回のCES2022で発表した「iX Flow」に搭載された、ボディカラーをブラックからホワイトに変更できる「E Ink」のカラーチェンジ技術を改良したモデルとなる。

 公開されたi Vision Deeは、BMWグループのパートナーであるE Inkの「ePaper」フィルムをボディに採用。これまでの黒と白だけではなく、マルチカラーでボディカラーを変化させ、最大32色を使いながらさまざまにカラーを設定可能なエクステリアを備えた。

 ボディ表面は240のセグメントに分割され、それぞれ個別に制御。これにより、ほぼ無限のカラーパターンを生成し、数秒でボディカラーを変化させることができる。フィルムをトリミングする際に使用されるレーザー切断プロセスと電子制御設計は、E Inkと提携して開発。ボディ曲面への適応とアニメーションのプログラミングは、BMW グループの社内エンジニアによって開発され、世界中で独自のカスタマイズが可能という。

カラーチェンジ例

「i Vision Dee」の「Dee」というモデル名は、デジタル エモーショナル エクスペリエンスの略で、「E Ink」のカラーチェンジ技術のほか、フロントガラス全幅に広がるヘッドアップ ディスプレイを搭載するなど、次世代BMWモデルの方向性を示した。

 BMW AG取締役会会長のオリバー・ツィプセ(Oliver Zipse)氏は、「BMW i Vision Deeでは、ハードウェアとソフトウェアが融合したときに何が可能になるかを紹介しています。このようにして、私たちはデジタル化の可能性を最大限に活用し、自動車をインテリジェントなコンパニオンへと変貌させることができるのです」と述べるとともに、「このビジョンによって、私たちははるか未来を見据えて、次の世代の製品にとってデジタル化が非常に重要であることを強調しているのです」などとコメントしている。