ニュース
シトロエン、新型「ベルランゴ ロング」のデビューイベントを東京 立川のGREEN SPRINGSで開催中
2023年2月3日 22:16
- 2023年2月3日～5日 開催
- 443万3000円～455万4000円
「ベルランゴ」のロングボディバージョン「ベルランゴ ロング」登場
シトロエン（Stellantisジャパン）は、2月3日～5日の期間にグリーンスプリングス立川（東京都立川市緑町3-1）で新型「ベルランゴ ロング」のデビューイベントを開催している。新型ベルランゴ ロングの価格は443万3000円～455万4000円。
1月に発売となったばかりの新型ベルランゴ ロングは、「ベルランゴ」のホイールベースを伸ばして3列シート7人乗りを実現したロングボディバージョン。グレードは「SHINE」「SHINE XTR PACK」の2種類で、基本装備はショートボディのSHINEおよびSHINE XTR PACKに準じたもの。上級グレードであるSHINE XTR PACKには17インチホイール＆タイヤ、前後バンパーのアンダーガード風デコレーション、オレンジマットのカラーパック、フロントドアバッヂ、専用のシート柄、専用ダッシュボードおよびドアトリムを装備。また、両グレードに縦列および並列駐車の出入りの際、ステアリング操作を自動で行なうパークアシストを追加で装備している。
ボディサイズは4770×1850×1870mm（全長×全幅×全高）で、ホイールベースは2975mm。ショートボディと比べて全長は365mm長く、全高は20mm高く、ホイールベースは190mm長くなっており、ロングホイールベースと乗り心地にこだわった足まわり設計によってシトロエンらしい走行安定性を実現しているという。
エクステリアはベルランゴのユニークなスタイルをそのままに、落ち着きのあるヨーロピアンデザインを採用。上方に開口するリアゲートは、車両の後ろにスペースの制限がある場合でもガラスだけをコンパクトに開けてラゲッジにアクセスできる。
パワートレーンは現行のショートボディと同様に、最高出力96kW（130PS）/3750rpm、最大トルク300Nm/1750rpmを発生する直列4気筒DOHC 1.5リッタークリーンディーゼルエンジンに電子制御8速ATの「EAT8」を組み合わせ、軽快な吹け上がりとドライバビリティ、低回転からの高トルクとともに、最新の排気浄化システムによる高い環境性能を誇る。WLTCモード燃費は18.1km/Lとした。
また、インテリアでは3列目シートが前後にスライドできることや、ゆとりのあるヘッドクリアランスによって大人もくつろげるスペースを確保。3列目シートを取り外して2列目シートを折りたためば、最大2693Lの大容量ラゲッジスペースが出現し、ショートボディ比で約27％増となる広大な空間により、さまざまなアクティビティのニーズに応える、7人乗りのピープルムーバーとして活躍する。
デビューイベントでは新型ベルランゴ ロングが2台展示されるとともに、シトロエン最新のフルラインアップを展示し、試乗イベントも実施。会場にはキッズスペースを用意するなど、家族連れで楽しめる内容となっている。
今のシトロエンを語る上でベルランゴはなくてはならない存在
デビューイベントでは、新型ベルランゴ ロングについての報道陣に向けた説明会を開催。シトロエン ブランドマネージャーの中山領氏、シトロエン プロダクトマネージャーの水谷昌弘氏が解説を行なった。
中山氏は2022年9月に本国で発表された新ロゴについて紹介を行ない、「原点回帰、アイデンティティ堅持」「さまざまな媒体に適応しやすいデザイン」「オーバル型が生み出し親しみやすさ」が特徴であることが語られた。この新ロゴは1919年に採用されたオーバル形状のものを再解釈したデザインとなり、2023年半ばから順次、製品やコンセプトカーに採用される予定。新しいロゴのデザインは創業者アンドレ・シトロエン氏が初めて採用したロゴを再解釈したもので、シトロエン103年の歴史の中で10回目の進化。その形状は、シトロエン氏が最初に設立した金属加工会社がシェブロン形状の「ヘリンボーン」ギアシステムを製造し、成功したことにヒントを得ている。
また、ベルランゴについては好評を博しているといい、日本発売（2019年10月に先行発売開始、2020年10月に正式発売）から2月3日までに6436台を販売。2020年に1323台、2021年に2806台、2022年に2307台という内訳となっており、中山氏はかつては1年のうち全てのシトロエン車の販売台数を合計して2000台程度だったので、それからすると隔世の感があると述べるとともに、「2022年は半導体などの問題があって台数はへこみましたが、依然として高い人気を誇っています。2022年の登録台数ベースで47％の方がベルランゴを選んでいただいており、今のシトロエンを語る上でベルランゴはなくてはならない存在」と報告した。
また、発売当初はキャンプやリモートワーク、ガーデニング、サーフィン、ゴルフ、サイクリングといった“趣味に使えるクルマ”という点を中心に訴求していたが、実際に購入した人を調べると小さな子供がいる家族が約7割を占める結果だったという。そのため今後はキャンプなどを楽しむアクティブファミリ―層にクルマの魅力を訴求していきたいとした。
一方、ベルランゴの解説を行なった水谷氏は、ベルランゴの購入理由・気に入った点として多くの人が「デザイン」「キャラクター、サイズ感」「ネットでの評価」「クリーンディーゼル」「収納」といった点を挙げていることを報告。「ゆるキャラ的なフロントマスクなど、角のとれたデザインが多くのカスタマーを虜にしてるという風に言えると思います。またちょっとエアスポット的なサイズが非常にユニークだと言え、シエンタとノア/ヴォクシーのちょうど中間に位置するサイズとなります」と紹介。
そしてベルランゴ ロングについては、「ホイールベースは従来比で190mm、全長は365mm増となり4770mmで、これは新型セレナとほぼ同等です。全幅は1850mmで、国産ミニバンもDセグメントは3ナンバーの幅になってきましたが、1700mmを少し出ているというのに対してベルランゴは1850mmと、ワイドトレッドによって操安性に優れる走りというのが自慢の1つです」と語る。
また、ベルランゴ ロングの3列目では「2列目よりも座面を随分高くしておりまして、足下のスペース、それからクリアランスも十分に余裕があり、大人が長時間過ごしてもストレスのない設計となっています」と述べるとともに、13cmの前後スライドができ、荷物を積載する場合はシートバックを倒す、またはシート自体を外すことで2名乗車時の最大積載スペースは2693L（従来ボディ比で567L増）まで拡大できるとし、「遊びの種類を選ばない、トランスポーターとしての本領を発揮します」と述べている。
そして「背の高い7人乗りMPVということで、お客さまの想定としては例えば3世代同居の家族用というようなイメージをしがちなのですが、実際はそのような世帯は1割もおりません。令和2年の国勢調査によれば平均世帯人数は2.21です。大家族の移動というよりも、あらゆる遊びのための快適な乗り心地のトランスポーターとしてぜひ検討をしていただきたいなと思っております。例えば簡易的な車中泊なども含め、プライベートの時間を大切にされるユーザーの良きパートナーとベルランゴがなることを望んでいます」などとアピールを行なった。
