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ポルシェ、新型「カイエン」のテストが大詰め ワールドプレミアは2023年春

2023年2月8日(現地時間)発表

新型「カイエン」のワールドプレミアは2023年春

 ポルシェAGは2月8日(現地時間)、新型「カイエン」のテストが大詰めを迎えていることを発表した。新型カイエンの走行テストをアジア、アフリカ、ヨーロッパ、北米で行ない、合計で400万km以上を走行していることなどを報告。ワールドプレミアは2023年春を予定する。

 2017年に現行モデルである3代目カイエンがデビューして以来、新型のデビューに向けてパワートレーン、シャシー、デザイン、装備、コネクティビティに関する広範な対策によって強化しているといい、シリーズマネージャーのミヒャエル・シェッツレ氏は「ポルシェ史上でも最大級の広範な製品アップグレードです」と語る。

 新型カイエンでは駆動方式の再構築に加えて、シャシーシステムにも大幅な見直しを行ない、ポルシェ特有のオンロード性能、長距離走行時の快適性、オフロード性能の幅をさらに広げることを目指し、新たにセミアクティブシャシーが採用される。また、コネクティビティ機能の強化のため広範囲にデジタル化された新しいディスプレイと操作コンセプトを利用できるほか、HDマトリックスLEDヘッドライトの革新的な照明技術によって新型カイエンの快適性と安全性を向上させているという。

 テストにおいては、新型カイエンに導入される多くの技術が全くの新開発であるため、コンポーネントを完璧にチューニングするには複雑で緻密なテストが必要だったとしており、耐久試験ではユーザーが実際に体験することがほぼないような厳しい条件下で車両のライフサイクルをシミュレート。日常の条件下では市街地、郊外、高速道路を、数か月にわたって20万kmをはるかに超える距離を走行したという。

新型カイエンのテストは世界各地で行なわれ、合計で400万km以上を走行したという

 また、新型カイエンのプロトタイプは、さまざまな気候帯で品質と耐久性をテストすることを目的として世界中を旅し、極限状態をシミュレート。そのテストはアジア、アフリカ、ヨーロッパ、北米で行なわれ、合計で400万km以上を走行したとのこと。カイエンのプロトタイプの組立およびテストチームを率いるディルク・レルシュ氏は、「スペインでの過酷なオフロードテスト、モロッコの過酷な砂丘、フィンランドのアイスバーンやニュルブルクリンクのノルドシュライフェでのダイナミックな走行など、新しいカイエンに求められるものは、多くのお客さまが実践されることとは異なるかもしれません。しかし、ポルシェ車を購入されるお客さまには、走行する路面に関係なく、非常に高い負荷に耐えることができたということをお知らせしたいと思います」と述べている。

ポルシェ新型「カイエン」(4分22秒)