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BYD、西武バスに大型EVバス「K8」を2台納入 新座営業所にて路線バスとして運行開始
2023年2月15日 19:02
- 2023年2月15日 発表
BYD（ビーワイディー）ジャパンは2月15日、西武バスに大型EVバス「K8」を2台納入したと発表した。2月27日より西武バス新座営業所にて、主に清瀬駅北口～けやき通り～旭が丘団地を結ぶ系統にて、路線バスとして運行される予定。
BYDはグローバルで累計約7万台のEVバスを納入していて、日本法人であるBYDジャパンも2015年に国内にEVバスを納入して以降、日本市場向けの小型EVバス「J6」や、路線バスとして大型EVバス「K8」など、これまでに約100台のEVバスを納入してきた実績をもつ。
一方、西武バスはかねてより安全安心を第一として、環境や社会情勢が抱える課題解決に向けた取り組みを推進し、エコドライブの実施やハイブリッドバスや燃料電池バス、バイオディーゼル燃料、リニューアブルディーゼル燃料といった環境に配慮したバスの導入を積極的に進めるなど、環境にやさしく、地域と調和できる公共交通機関を目指してきた。
そこで西武バスは今回のEVバス導入にあわせて、発電事業者が需要家（電気を使用する企業）の敷地内に太陽光発電設備を発電事業者の費用で設置し、所有・維持管理をしたうえで、発電設備から発電された電気を需要家に供給する仕組みとなる「オンサイトPPA」を関西電力から導入していて、新座営業所は建物に太陽光パネルを設置し、発電される電気を同営業所施設に供給する計画も進めている。なお、EVバスとオンサイトPPAをあわせて導入する取り組みは、国内で初めての事例という。
さらに、「低炭素」のリーディングカンパニーとして、再生可能エネルギーの普及・拡大に取り組む関西電力グループも含め、事業を通じてカーボンニュートラル社会の実現を目指すBYD、西武バス、関西電力グループの3社は協働し、100％カーボンニュートラルな営業所運営を実現するための取り組みを開始。
西武バス新座営業所に、100％電気で走るEVバス「K8」とオンサイトPPAが導入されたことにより、日中はバスの運行管理システムの運用から空調・照明まで、同営業所内で使用する一部の電気を自然エネルギーでまかなうことが可能となるほか、西武バスは今後非化石証付電力供給の実現を目指していて、実質再生可能エネルギー由来の電力のみを使用することで、100％カーボンニュートラルな営業所運営を実現を目指すという。
また、この取り組みによって災害時に停電した場合でも、営業所の運行管理機能が維持されることでバス運行が継続できるほか、充電されたEVバスを一時避難施設などに派遣して電力供給を行ない、地域住民のライフライン確保に大きく貢献することが期待できるとしている。
