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近藤真彦JRP新会長、「先輩たちの力を借りて、みんなでスーパーフォーミュラを盛り上げていく」

全日本スーパーフォーミュラ選手権を運営するJRP新会長に就任する近藤真彦氏(左)と現会長である中嶋悟氏(右)

 全日本スーパーフォーミュラ選手権を運営するJRP(日本レースプロモーション)は3月5日、モータースポーツファン感謝デーが開催されている鈴鹿サーキットにおいて記者会見を実施。KONDO RACING代表兼監督の近藤真彦氏が中嶋悟氏に代わり取締役会長に就任することを発表するとともに、中嶋悟会長、近藤真彦新会長、上野禎久社長が出席しての記者会見を開催した。

 近藤真彦氏の新会長就任については上野禎久社長が発表。会長就任決定は2月28日開催の取締役会において内定し、4月中旬に開催される定時株主総会および同総会終了後に開催される取締役会で正式決定する。

近藤真彦氏

 就任にあたり近藤真彦新会長は、スーパーフォーミュラについて「1人でも多くの人に理解して楽しんでいただきたい」と語る。スーパーフォーミュラは、2021年12月に上野禎久氏が社長に就任。デジタルシフト、カーボンニュートラルフューエル導入を主軸とする「SUPER FORMURA NEXT 50(ネクストゴー)」という取り組みを行ない、2023年シーズンからは新車両「SF23」を導入することが決まっている。

 近藤新会長は、ネクストゴーの取り組みを引き続き進めつつ「スーパーフォーミュラのクオリティを世界、アジアに伝えていきたい。中嶋会長、そして今までのJRPのレールに乗ってけいただき、できる限りのことをさせていただきたい。ただ、会長に就任したからといってスタートダッシュを決めようとは思っていません。じわじわと、近藤が会長になってよかったなと言ってもらえるように努力していきたい。みなさんお力を貸していただきたい」と、従来路線を引き継ぎつつ、まずはじっくりと会長業務に取り組んでいきたいと語る。

 就任についてのプレッシャーはという質問も出たが、「中嶋会長しかり、館さん、星野さん、みなさんバックアップ体制を敷くとのことで推薦をいただきましたので、プレッシャーというよりも僕一人で戦うわけでもなく、いろいろなチームが一緒になってスーパーフォーミュラを盛り上げていく。その代表をお前が前を走れということなので、私が前を走らせていただいて、ちょっとピンチになったときは先輩たちの力を借りて、みんなでスーパーフォーミュラを盛り上げていく。その先頭に立って走れということなので、少し安心をしながら走らせていただきたい」と答えた。

 また、就任あいさつのなかでふれたアジアへの可能性については、まだJRPの会議で合意は得ていないと前置きをしつつ、アジアのドライバーに魅力を感じるという。フォーミュラ・ニッポンがスーパーフォーミュラへと変わった背景には、当時アジア進出を視野に入れていた部分があるが、デジタルシフトを進めつつスーパーフォーミュラの国際化にも手を付けていくようだ。

鈴鹿サーキットで開催された記者会見