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BMW、MINIを含むディーゼルモデルの25車種11万427台をリコール インテークマニホールドが溶損し火災のおそれ
2023年3月7日 21:16
- 2023年3月7日 発表
ビー・エム・ダブリューは3月7日、ディーゼルエンジンのリコールを国土交通省に届け出た。対象モデルは2015年2月19日~2022年6月8日に製造されたBMW「118d」「218d グランツアラー」「320d」「523d」「X1」「X3」のほか、MINI「クーパー D クラブマン」「クーパー SD」など、25車種、計11万427台。
不具合は、ディーゼルエンジンの排出ガス再循環装置(EGR)モジュールにおいて、経年変化により冷却水が漏れるものがあり、排出ガスに含まれる煤が冷却水と混合して排出ガス再循環装置(EGR)モジュールの内部に堆積。高温になった堆積物がインテークマニホールドに流入し、付着して、インテークマニホールドが溶損する可能性があるほか、最悪の場合、火災に至るおそれがあるというもの。
改善措置として全車両、エンジンコントロールユニット(DDE)のプログラムを対策プログラムに書き換え、冷却水の漏れやエンジン過熱を早期に感知させ、警告灯を点灯させる。さらに、インテークマニホールドの溶損が拡大する前に保護機能を作動させるとともに、エンジン警告灯を点灯させ、出力を制限させる。なお、過去に冷却水補充の履歴が確認できた場合は、排出ガス再循環装置(EGR)モジュールの点検を行ない、必要に応じて対策品と交換する。
これまでに不具合は29件、事故は2件発生している。
なお、ニコル・レーシング・ジャパンからアルピナ「XD3」「XD4」「DS 5」の3車種、計286台に関する同内容のリコールも届け出されている。