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ダイハツ、新型「アイラ」インドネシアで発売 約10年ぶりフルモデルチェンジ

2022年3月10日 発表

 ダイハツ工業のインドネシア現地法人アストラ・ダイハツ・モーター(以下 ADM)は3月10日、約10年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型「アイラ(AYLA)」を発売した。

 新型「アイラ」は、Aセグメントの5人乗りコンパクトハッチバック車で、初代モデルに引き続きインドネシアのエコカー基準である「LCGC(Low Cost Green Car)」に適合、トヨタグループの新興国小型車事業の一環として、トヨタ自動車へのOEM供給やトヨタブランドでの輸出を実施予定としている。

 新型「アイラ」の主な特長としては、最新の1.2リッターエンジン(WA型)を採用するとともに、1.0リッターエンジン(KR型)についても性能向上を実施。さらに、CVT(D-CVT)やDNGA Aセグメントプラットフォームを取り入れることで、従来から燃費性能を約16.5%向上しつつ、操縦安定性や乗り心地などの走行性能や、安全・安心などを含めた基本性能を向上させた。

 ボディサイズは、3760×1665×1515mm(全長×全幅×全高)で、乗員定員は5名。駆動方式は2WD(FF)で、トランスミッションはCVT(D-CVT)/5速MTが用意され、価格は1億3400万ルピア~1億8990万ルピア(約120万円~約170万円:1ルピア=0.0089円、3月8日為替レートで換算)と、若年エントリーユーザーにも求めやすい価格とした。

 初代「アイラ」は、ダイハツが日本の軽自動車やコンパクトカーで培ってきた技術やノウハウをベースに、インドネシアのニーズを徹底的に追求して開発した商品で、2013年の発売以来、累計販売台数は約27万台にのぼる。

 今回のフルモデルチェンジでは、「The Exciting City Car」をコンセプトに最新の1.2リッターエンジンやCVTを採用。2月にマレーシアで発売した新型「AXIA(アジア)」と共通となるDNGA Aセグメントプラットフォームを取り入れ、操縦安定性や乗り心地といった走行性能や燃費などの基本性能を大幅に向上させた。

 生産工場はADMカラワン車両工場となり、現地化も推進、従来日本から輸出していた1.2リッターエンジンやCVTを、2022年後半以降現地生産に切り替え、1.2リッターエンジンはADM、CVTは2021年に設立した「ダイハツ・ドライブトレーン・マニュファクチュアリング・インドネシア(DDMI)」にて生産しており、新型「アイラ」のみならず複数のADM生産車種に搭載している。