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ホンダ、米国生産の「アコード」をインディアナ四輪車工場に2025年生産移管

2023年3月14日(現地時間) 発表

写真は2014年のオハイオ州メアリズビル工場

 本田技研工業の米国現地法人アメリカン・ホンダモーターは3月14日(現地時間)、今後の本格的なEV生産に向けて米国内の生産体制の変更を発表。生産体制変更で、オハイオ州のメアリズビル四輪車工場で行なわれていた「アコード」の生産が、2025年にインディアナ四輪車工場に移管することが明らかとなった。

 これまでに、同社では計7億ドルを米国オハイオ州内の3つの既存工場(メアリズビル四輪車工場とイーストリバティ四輪車工場、四輪車用パワートレーンを生産するアンナ・エンジン工場)に投資して、北米におけるEV生産のハブ拠点として進化させていくことを公表している。

 今回発表された生産体制の変更では、オハイオ州にあるメアリズビル四輪車工場において、現在ガソリンモデルとハイブリッドモデルを生産している2本のラインを、2024年1月より1ラインに統合し、今後のEV生産にも対応するべく、新たに必要となるインフラ設備などの導入を進め、本格的なEV生産に向けて設備の全体最適化を図っていくとした。なお、この変更にともない、主力モデルの1つである「アコード」の生産が2025年にインディアナ四輪車工場に移管される。

 また、オハイオ州のアンナ・エンジン工場では、V6エンジン用部品の一部工程を、V6エンジン搭載モデルのみを生産するアラバマ四輪車工場内のエンジン工場に、今月から順次移管。これにより生じるスペースを、EVのIPUやバッテリーケースの生産に活用する。このバッテリーケースと、LGエナジーソリューションとのEV用バッテリー生産合弁会社が供給するバッテリーモジュールを、メアリズビル四輪車工場で組み合わせてバッテリーユニットを製造し、メアリズビル四輪車工場とイーストリバティ四輪車工場で生産するEVに搭載する予定。

 さらに、ジョージア州にあるトランスミッション工場では、現在使用していないスペースを活用し、電動アクスルの製造ラインを関連サプライヤーと連携して設置するとしている。

 なお、メアリズビル四輪車工場は、1982年にホンダが日本の自動車メーカーとして初めて米国における四輪乗用車生産となる「アコード」の生産を開始した工場となる。

写真は2014年のオハイオ州メアリズビル工場