ホンダとLG、米オハイオ州にEV用バッテリ生産工場建設 合弁会社への投資総額は44億ドル

　本田技研工業は10月11日、LGエナジーソリューション（以下、LGES）との合弁によるEV用リチウムイオンバッテリ生産工場を、米国オハイオ州のファイエット郡ジェファーソンタウンシップに建設すると発表した。両社の合弁会社は、2025年中に北米で生産販売されるホンダやアキュラのEV用にリチウムイオンバッテリの量産を開始し、全量をホンダの北米工場へ供給する予定。

　ホンダとLGESの合弁会社は、関連当局の承認やそのほかの手続きを経て2022年中に設立予定で、オハイオ州の州都コロンバスから南西約40マイルに位置する新工場については2023年初頭の着工を経て、2024年末までの建設完了を目指す。両社の合弁会社は、35億USドルの投資と約2200人の雇用を地元にコミットしており、その投資額は最終的には総額44億USドルとなる見通しとしている。

　LGエナジーソリューション アドバンスド・オートモーティブ・バッテリー・ディビジョン エグゼクティブ・バイスプレジデント ドンミョン・キム氏は「LGESの革新的なバッテリ技術が、電動化へのさらなるステップとして、ホンダの新たなEV群に活かされるだけでなく、オハイオ州のグリーンエコノミーにも貢献していくことをうれしく思います。ホンダとともに世界最高品質の製品を提供しながら、オハイオに数千人の新規雇用を創出し、地域のコミュニティと共に歩んでまいります」とコメント。

　アメリカン・ホンダモーター エグゼクティブ・バイスプレジデント ボブ・ネルソン氏は「ホンダの北米生産は40年以上前にオハイオから始まりました。今回、ホンダとLGESの新たな合弁事業を歓迎して下さったオハイオ州、ファイエット郡ほか、地元関係者の皆さまには感謝を表します。新会社はこのコミュニティをホームグラウンドとして大きく発展していくことでしょう」とコメントしている。