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トヨタ、歩道を走行可能な3輪モビリティ「C+walk S」 インホイールモーター採用で価格49万8000円から

2023年3月20日 発表

C+walk S“Safety support”

 トヨタ自動車は3月20日、歩道での移動をアシストする前1輪・後2輪という3輪タイプのモビリティ「C+walk S」を発売すると発表した。価格は標準モデルが49万8000円、“Safety support”モデルが50万5000円。

 トヨタの新たなモビリティシリーズ「C+walk」の第2弾として登場する「C+walk S」は、自分一人の力で歩けるものの、日常生活の中で長距離・長時間の歩行に困難を感じている人をサポートすること目的とした3輪タイプのモビリティ。

前1輪・後2輪の3輪タイプのモビリティ「C+walk S」

 「C+walk S」は、走行時、運転者から前方の路面が見やすい前1輪・後2輪の3輪構成となり、後2輪を駆動するモーターにインホイールモーター方式が採用され、リアホイール内にブラシレスDCモーターを各々配置した。また、最小回転半径を0.95mとし、狭い道などでのスムーズな取り回しを実現させるとともに、パンクの心配がないノーパンクタイヤ(10インチ)を全輪採用している。

 最高速は6km/hで、人が「歩く」速度域で移動。1回の満充電での連続走行距離は約12kmを達成。2.5kgと軽量な脱着式リチウムイオンバッテリーを付属の専用充電器(AC100V)に接続することで、およそ2.5時間で充電可能としている。

 デザインは、C+walkシリーズ共通の周囲の人や街になじむフォルムとし、人の「歩く」速さで移動することで、周りの歩行者と並んで会話ができるなど歩行空間での高い親和性を追求、買い物カゴがそのまま収まるよう、シート下には大容量の収納スペースを確保。そのほかにも、走行時、前方の人や障害物との衝突回避に寄与する障害物検知機能といった安心装備も搭載し歩行者との共存を目指した。

 ボディカラーにはブラックを基調とし、よりスタイリッシュに魅せるウォームグレー、グレーメタリック、カッパーマイカメタリックのカラーパネルを販売店装着オプションとして設定している。

C+walk T、C+podを一部改良

 なお、「C+walk S」の発表と合わせて、「C+walk」シリーズの立ち乗りタイプ「C+walk T」、超小型EV(電気自動車)「C+pod」の一部改良も発表された。C+walk Tについては、4月に予定されている改正道路交通法に適合した歩道(公道)で移動可能なモデルとして5月発売予定。C+podについては、3月20日よりリース契約での取り扱いを開始する。

立ち乗りタイプの「C+walk T」
超小型EV「C+pod」