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UDトラックス、フラグシップモデル「クオン GW 6×4新型トラクター」13年ぶりに再投入

2023年4月4日 発売

クオン GW 6×4新型トラクター

 UDトラックスは4月4日、フラグシップモデルの大型「Quon GW 6×4新型トラクター」を発売した。

 13年ぶりに再投入された新型トラクターの発売に際して、UDトラックス 代表取締役社長の丸山浩二氏は、「深刻な物流課題に対してトラックメーカーとして、ドライバーのことを常に考え『その一歩先を行く』ことを目指しています。重量物を運ぶプロのドライバーが、より運転しやすいトラックに乗ることで、運転に伴う疲労を少しでも軽減して、あすの活力にしていただければと思います」とコメントしている。

 クオン GW 6×4新型トラクターは、重量物輸送に求められるすべての要素をUDトラックスが集約したフラグシップモデル。13.0リッターエンジンから繰り出される圧倒的パワーとトルクを実現しながら、省燃費性を兼ね備えた走り、ESCOTとUDアクティブステアリングによる高い運転性、ディスクブレーキとトップクラスの補助ブレーキとの組み合わせによる確実でスムーズな制動力で、人にも積み荷にも優しいトラックを両立した。

 エンジンは連結車両総重量(GCW)60t以上を確保するため、最大530PSのバリエーションを設定し、圧倒的パワーでゆとりある快適な走りを提供。また、12段電子制御式オートマチックトランスミッションは、これまでのESCOT-VIからさらに進化し、より素早く滑らかな変速を可能にした「ESCOT-VII」に変更された。

GH13エンジン
ESCOT-VIIと、大容量流体式リターダー

 2021年に初投入された「UDアクティブステアリング」をGW 6×4新型トラクターに標準装着。重量物輸送において、ドライバーがステアリングを回す力は空車時と積車時では大きく異なるため、この機能によりドライバーの運転疲労を大幅に軽減し、安全に寄与するとした。

 さらに、大容量流体式リターダーを採用し、重量物輸送において降坂時でも高い制動力を実現。エンジンブレーキと、国産車で唯一採用されているディスクブレーキを組み合わせることで、確実で優れた制動力を発揮し、バイパスなどの勾配を下る際にも最小限のフットブレーキで車速を維持しながら制御可能とている。

大容量流体式リターダーによる減速イメージ

 加えて、第五輪荷重16tと18tクラスの国産車で、リアエアサスペンションを初設定。精密機器などの輸送にも最適であり、鋼材などの重量物を積載しても、固縛ワイヤーの緩みが少なくなるとした。さらに空車時の快適な乗心地もドライバーの疲労を大幅に軽減する。

リアエアサスペンションを第五輪荷重16tと18tクラスの国産車で初設定

 内外装は、フラグシップモデルとして、GW専用のデザインを設定。外観では、ダーククロームメッキの専用グリル、シルバーメッキのヘキサゴングリルと3本のバー、専用エンブレム、チンスポイラーを、内装では、ブラック系の専用シートとブラックレザーステアリングホイールを標準装備している。