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パイオニア、バスの車内置き去り防止安全機能を搭載した「NP1」特別仕様の出荷を開始
2023年4月25日 15:42
- 2023年4月25日 発表
パイオニアは4月25日、国土交通省ガイドラインに基づく認定を受けた送迎用バスの置き去りを防止する「降車時確認機能」と、「自動検知機能」を搭載した「NP1」特別仕様の出荷を同日から開始したと発表した。
NP1は2022年3月に発売した“会話するドライビングパートナー”で、次世代通信型ドライブレコーダー、スマート音声ナビ、Wi-Fiスポット機能など、多彩な機能を搭載した世界初のAI搭載通信型オールインワン車載器。NP1特別仕様は、NP1のセキュリティ監視機能をベースに、車内の置き去り事故防止機能である「降車時確認機能」と「自動検知機能」を新たに搭載したモデルとなる。
2023年4月から義務化された送迎バスの置き去り防止安全装置の設置には1年間の経過措置が設けられているが、初夏から夏場にかけて車内温度上昇に伴う熱中症リスクが高まるため、さまざまな角度から安全対策を施す必要があるとのこと。
保育施設における万全のリスク管理を目指すべく、やる気スイッチグループが運営するバイリンガル幼児園キッズデュオインターナショナル(KDI:Kids Duo International)センター南・三鷹、学校法人えのもと学園/川越幼稚園(埼玉県)は、保有する全ての園バスへの導入を決定したとしている。
国土交通省のガイドラインに基づく認定を受けた製品は現在40製品あり、「降車時確認式」「自動検知式」のほか、その両方を兼ね備えた「併用式」の3種類に分けられる。併用式は厳格な技術要件と高機能を有すため、パイオニア製を含めて7製品(2023年4月25日現在)がラインアップされている。
パイオニアは長年培ってきた音と映像に関する高い技術力を生かし、マイクで子供の泣き声や叫び声を、カメラによるAI画像解析で子供の姿を二重で自動検知するとともに、バスの警報音やスマートフォンのSMS通知で、ヒューマンエラーによる点検忘れを抑止。また、設置後も「通信」による自動アップデートで多忙な園のスタッフに寄り添った機能の追加や操作性の改善などを行なうとした。
パイオニアは、企業ビジョン“未来の移動体験を創ります”を掲げ、モビリティ領域におけるさまざまな社会課題解決に取り組むパイオニアは、事業を通じて「事故リスク削減」にも積極的に取り組み、子供置き去りによる事故ゼロの実現をサポートしていくとした。