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デンソー、2023年3月期決算は車両生産の回復で売上高6兆4013億円、営業利益4261億円と過去最高

株式会社デンソー 代表取締役社長 有馬浩二氏(左)、取締役 経営役員 松井靖氏(右)

売上高6兆4013億円、営業利益4261億円と、いずれも過去最高

 デンソーは4月27日、2023年3月期(2022年4月1日~2023年3月31日)の決算発表をオンラインで行なった。登壇したのは、代表取締役社長 有馬浩二氏、取締役 経営役員 松井靖氏の2名。決算発表によると、2023年3月期の売上高は6兆4013億円(前期比116.1%)、営業利益4261億円(同124.9%)、当期利益3146億円(同119.2%)の増収増益で過去最高。

 増収増益となった要因としては、半導体不足などによる影響はあったものの車両生産の回復にあり、全地域で売上高増となった。

決算のポイント

 来期については、車両生産の10%下振れ要因を見込み減収増益。2024年3月期の売上高予想は6兆3000億円、営業利益予想は5100億円。

連結決算概要
営業利益増減要因
所在地別セグメント情報
設備投資・償却費・研究開発費の推移

来期は2期連続の営業利益過去最高を目指す

来期予想概要

 松井氏は、研究開発はソフトウェアを中心としたものへシフトするとし、営業利益での2期連続の過去最高を目指すと語った。

 また、有馬氏は来期売上高については保守的に見ているとし、10%の下振れがなければ7兆円を超えてくるものとの見通しを示した。来期5450億円見通しの研究開発費については、メカを低減しつつソフトを増やすと語る。開発の内訳については、電動化について1000億円、自動運転については2000億円程度と述べた。

 年間配当については、2023年3月期は185円(前回公表比+5円。来期については190円(前年比+5円)を予想し、今後も長期・安定的にDOE(株主資本配当率)水準を向上させていくとした。