JAF、子どもを残してクルマから離れないようドライバーへ注意喚起

JAFが行なった実験より

　JAF（日本自動車連盟）は、ゴールデンウィーク期間のクルマ移動に際し、子どもを残してクルマから離れないようドライバーへの注意喚起として、2022年12月13日～2023年1月12日の1カ月間実施した「子どもの車内事故に関するアンケート調査」結果を公表した。

子どもを残してクルマを離れたことのある人は全体の54.9％

子どもを車内に残したまま車を離れたことがあると回答した人の「クルマを離れた理由について」

　JAFが行なった「子どもの車内事故に関するアンケート調査」（有効回答数：692）によると、同居に関わらず家族に12歳以下の子どものいる246名に「時間の長さに関わらず、少しの時間であっても子どもを車内に残したまま車を離れたことがありますか？」と聞いたところ、54.9％の人が「ある」と回答。最も多かった理由としては、「用事（買い物や兄弟の送迎など）を終えてすぐに（5分以内）車に戻ることができるため（54.8％）」であったという。

　JAFが行なった実験では、外気温が23.3度〜24.4度の過ごしやすい日中でもSUVの車内温度は最高46.5度にもなり、密閉された車内は思いがけず高温となることがある。JAFでは「少しくらいだから、ぐっすり寝ているから、という子どものためを思った行動は、逆に危険にさらしかねません。油断せず、お子さんを残してクルマから離れることは絶対にやめましょう」と注意を呼びかけている。

　また、JAFによると、自動車内における子どもの熱中症事故は真夏におこるものと思われがちであるが、過ごしやすい春や初夏であっても発生する場合があるとしている。暑さに慣れていないと熱中症になる危険性が高まるといい、身体は真夏に向けて暑さに慣れ、暑熱順化がすすんでいき、この”暑熱順化”がすすむと汗の量が増え気化熱や身体の表面から熱を逃がしやすくなり、暑さに強くなり、まだ暑熱順化ができていない身体は熱中症になる危険性が高く、春や初夏はより注意が必要としている。

　なお、「子どもの車内事故に関するアンケート調査」は2022年12月13日～2023年1月12日までの1カ月間実施したもので、「時間の長さに関わらず、少しの時間であっても子どもを車内に残したまま車を離れたことがありますか？」のほか、「車内に子どもを置いて車を離れることで「熱中症」事故が起きる要因として最もよくあてはまると思うものを一つお選びください。」など、クルマと子ども、事故について調査したもので、692件（有効回答数）を得ている。