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トヨタ、幼児送迎用コースターとハイエース向け「車内置き去り防止支援システム」

2023年2月28日 発表

トヨタの送迎用バス置き去り防止支援装置。左が降車確認ボタン、右がここだよボタン

 トヨタ自動車は2月28日、幼児など送迎時の置き去り防止を支援する「車内置き去り防止支援システム」を、販売店装着の純正用品として「コースター(幼児専用車)」「ハイエース(幼児バス)」向けに4月より発売する予定と発表した。価格は車種・型式によって異なるが、10万円前後の予定(取付工賃など諸費用は含まず)。

 この商品は、エンジン停止(IG/ACC OFF)後、運行スタッフに音声案内で車内の確認をうながした後、確認が実施されない場合や、確認を実施したものの万一車内に置き去りにされた幼児などが自ら助けを求める場合に車外へ警報を発するもの。

 車両仕様などの条件により対象は限られるが、対象車種はコースター(幼児専用車)/年式:2004年7月~と、ハイエース(幼児バス)/年式:2004年8月~。

運行スタッフへ確認をうながす音声案内と確認未実施時の車外警報(降車確認ボタン)

 エンジン停止(IG/ACC OFF)後、運行スタッフに車内の確認をうながす音声案内を開始。運行スタッフが車内に残っている幼児などがいないか確認し、車内最後尾に設置した降車確認ボタンを押すと音声案内は停止。音声案内開始から一定時間経過しても降車確認ボタンが押されない場合、ホーンの吹鳴とハザードランプの点滅で車外へ警報を実施。

幼児など置き去り発生時車外警報(ここだよボタン)

 万一幼児などが置き去りにされた場合、幼児などが自らボタンを押すことで、ホーンの吹鳴とハザードランプの点滅で車外へ警報する。ハイエース(集中ドアロック付車)では、ここだよボタンに連動してドアロックが解除される。

配置イメージ

 トヨタは車内に置き去りにされた幼児が犠牲になるという大変痛ましい事故を一件でも防ぎたいという思いから、本商品の開発。今後も「安全・安心」なクルマ社会を実現していくために、あらゆる努力を進めるとしている。