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ホンダ、1.5台の「NSX タイプ S」でOne Lap of Americaに参戦 リアトレーラーを特注で製作

2023年5月5日(現地時間) 発表

ホンダは「NSX タイプ S」でOne Lap of Americaに参戦する

 本田技研工業は5月5日(現地時間)、米国で展開しているアキュラ(ACURA)ブランドのエンジニアチームが、Grassroots Motorsports Magazineが5月6日~13日に主催する3200マイルのロードラリー「One Lap of America」に「NSX Type S」で参加すると発表した。

 アキュラ・グランプリ・オブ・ロングビーチのペースカーと同じラッピングのサーマルオレンジパールカラーのNSX Type Sには、オハイオ州にあるホンダの北米自動車開発センター(ADC)の車両力学およびブレーキシステムのエンジニアであるJustyn Bobinski氏とChad Gilsinger氏が乗車。

リアトレーラーを牽引するNSX Type S

 マシンは、レッドラインオイル、ファルケンタイヤ、軽量HREホイールのほかは、ほぼ無改造で、ヒッチレシーバーに合わせてADCが製作したリアクラッシュバーでトレーラーを牽引する。スペアタイヤ、ツール、フルードを運ぶためのリアトレーラーは、ADCのファブリケーションチームが、破損した初期の第2世代NSXテスト個体を半分にカットして製作。物資の出し入れを容易にするためにカスタムバーンドアを装着。また、リバースカメラをインフォテインメントシステムに接続しているという。

スペアタイヤ、ツール、フルードを運ぶためのリアトレーラー

 なお、このNSX Type Sは「CR-V Hybrid Racer」に続き、2023年にADCファブリケーションが製作した2台目のモータースポーツ特別プロジェクト車両。

 また、Honda of America Racing Team(HART)がドライバーとテクニカルサポートを務めるスポーツセダン「TLX Type S」も参戦。こちらは製品検証テストエンジニアのDan Klein氏と、車両力学・耐久性・ブレーキエンジニアのNick Amato氏がステアリングを握る。

 HARTはホンダの「レーシングスピリット」を体現するプログラムで、モータースポーツを通じて貴重な経験を積むとともに、車両の性能に関する知見を次世代のホンダおよびアキュラ製品の開発・製造に還元するための活動の一環としている。

One Lap of Americaに参戦するTLX Type S(左)とNSX Type S(右)