ニュース

旭化成エレクトロニクス、“そこにいるかのような”音の世界を車室内に再現する「ベルベット・サウンド・フォー・カーズ」

2023年5月11日 発表

旭化成エレクトロニクスのクルマの未来を描くコンセプトカー「AKXY2」

 旭化成エレクトロニクスは5月11日、車室内空間において“まるで、そこにいるかのような”音の世界を提供するサウンドデザインソリューションの新ブランド「VELVET SOUND for Cars(ベルベット・サウンド・フォー・カーズ)」を発表した。

 旭化成エレクトロニクス(以下、AKM:Asahi Kasei Microdevices Corporationの略)は、1987年に初代オーディオ製品をリリースして以降、35年にわたり一貫して「よい音を届けるために、なすべきことは?」を問い続けながら、高音質なオーディオ用ICや自動車向けオーディオ・ボイス製品を開発してきた。

 しかし、今後より車室内の過ごし方が多様化していく中、快適に音を楽しむためにはさまざまな課題があるという。現状の車室内の音響空間は、ガラスの反射やシートの吸音など、複数の内装材の組み合わせによる吸音や反射によって複雑な特性となっているほか、ロードノイズなど自動車特有のノイズ源も無視できない。

 そのためスピーカーや高出力アンプの搭載など、単にハードウェアを強化するだけでは“ユーザーの感性に訴えかける音を実現する”ことは難しく、音響空間特性を丁寧に紐解いて補正し、数値化された特性だけでは測りきれない人の感性に訴えかける音を引き出すための「サウンドデザイン」を施すことによって初めてユーザーの感性に訴えかける音の実現が可能になるという。

 AKMのサウンドデザインは、ハイエンドオーディオ業界での厳しい要求に応え続けてきたオーディオマイスターの技術を継承し、日々訓練を重ねているオーディオプロフェッショナルの監修のもと実施。オーディオプロフェッショナルは「高品質なオーディオ用IC」「ソフトウェアアルゴリズム」「チューニング」の3つの技術を融合し、「まるでそこにいるかのような音の世界」をオートモーティブの室内に届けするソリューションを実現するとしている。

旭化成のオーディオプロフェッショナルが監修した「まるでそこにいるかのような音の世界」を、ガレージラボにあるオートモーティブ室内で体験できる