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デンソー、電動車向けインバータや前方広角画像センサーなど「環境」「安心」に向けた技術を「人とくるまのテクノロジー展2023」に出展

2023年5月17日 発表

BEV向けインバータ

 デンソーは5月17日、「人とくるまのテクノロジー展2023」(主催:自動車技術会)の出展概要を発表。デンソーは、2035年の未来に向けて社会に欠かせない「人流」「物流」「エネルギー流」「資源流」「データ流」といった「5つの流れ」に着目しながら、「環境」「安心」分野の各種技術と製品を紹介する。

 環境分野では、電動化の基幹製品であるHEV向け、PHEV向け、BEV向けの各種インバータと、インバータに使用され、クルマの電費向上に貢献するSiCパワー半導体を紹介するほか、デンソーの主要製品であるEPS-MCU(電動パワーステアリング用モータコントロールユニット)を活用した「小型モビリティ用駆動ユニット」、地面に埋め込まれた送電装置によって、停車中および走行中の電動モビリティに自動的に給電される「走行中給電システム」、QRコード・ブロックチェーン技術を活用し、車載バッテリーのライフサイクル全体にわたって安全に個体情報を管理する「トレーサビリティシステム」、水を電気分解し効率よく水素を作り出すための次世代の水電解装置「SOEC(Solid Oxide Electrolysis Cell / 固体酸化物形水電解装置)」と、カーボンニュートラルな社会の実現に向けて、大型車両から小型モビリティまで、あらゆる車両を電動化するために取り組んでいる技術や、水素の利活用を目指した取り組みまで幅広く紹介する。

水電解装置「SOEC」を示した展示物イメージ
冷却水制御弁

 安心分野では、交差点などにおける歩行者、自転車の飛び出し事故を防止するため、検知角度を128度に広角化した「Global Safety Package 3」の前方広角画像センサーのほか、レーダーの角度分解能、角度精度を向上させた「イメージングレーダー」、運転中の急ブレーキ、急ハンドル、急加速などを検出し、運転終了後に運転スコアを算出、安全運転意識を高める「yuriCargo(ゆりかご)」プロジェクトといった、交通事故死亡者ゼロを目指し、交通事故のない自由な移動の実現に向けたデンソーの取り組みと、ADAS(高度運転支援)やAD(自動運転)に関するロードマップを紹介する。

 人とくるまのテクノロジー展2023は、2023年5月24日〜26日にパシフィコ横浜(神奈川県横浜市)での開催に続いて、7月5日〜7日にAichi Sky Expo(愛知県常滑市)で開催、また、横浜と名古屋の会期に合わせてオンライン展示会()が開催される。

前方広角画像センサー
「yuriCargo」アプリケーション