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ヴァレオ、レアアース・マグネット不使用の「EESM」日本初公開など「人とくるまのテクノロジー展2023横浜」出展

2023年5月17日 発表

レアアース・マグネットを一切使用しない「EESM:巻線界磁形同期モータ」

 ヴァレオは5月17日、自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展2023横浜」(パシフィコ横浜:5月24日〜26日開催)に出展概要を発表した。

 ヴァレオブースでは、持続可能なモビリティへの4つのメガトレンドである「電動化の加速」「ADAS(先進運転支援システム)の加速」「インテリアエクスペリエンスの再創出」「ライティング・エブリウェア」に関するイノベーションを紹介。

 日本初公開のイノベーションとして、ヴァレオとルノーが共同開発しているレアアース・マグネットを一切使用しない新世代の自動車用電動モータ「EESM:巻線界磁形同期モータ」やレンズカバーを高速で回転させ、雨粒や雪、虫、泥、塩などを払い飛ばすカメラ・クリアリング・ソリューション「セントリカム」などの技術を披露。

ヴァレオ セントリカム

 また、自動運転車が警察官や工事現場の作業員などの交通整理の動作を理解し、指示に従うようにするソリューション「パントマイム」の実演や、第3世代の長距離用LiDAR「SCALA 3」の検知デモンストレーションなども行なわれる。

自動運転車が警察官や工事現場の作業員などの交通整理の動作を理解し、指示に従うようにするソリューション「パントマイム」の実演
ヴァレオの第3世代長距離用LiDAR「SCALA 3」
ADASドメインコントローラ
22kW車載充電器と4kW DCDCコンバータのコンボ
樹脂部品の重量比で約80%にリサイクル材を採用しながら、従来材料と同等のエアコンユニット性能を確保した「リサイクル樹脂活用 HVACユニット」
eMotorBikeはヴァレオの48Vシステムのパフォーマンスを体感するためのデモ用電動バイク。48Vのプロトタイプ空冷式モータ、ベルト式トランスミッションと電子制御ユニットが包含されたシステムを搭載し、最大出力9.5kWを発生し、内燃エンジン125ccと同等の性能を有する
今回初展示の「アクティブ ライティング シャッター」は、エアロダイナミクスを向上させる従来のアクティブ・グリルシャッターのルーバ―端部にLED ライトを装備したもの。LEDライトでさまざまな動きのある点灯を行ない、車外へのコミュニケーションを可能とし、EVの充電状態を伝えたり、歩行者にメッセージを伝えるなどの用途を想定。このソリューションは、電動化の加速に貢献しつつ、ライティング・エブリウェアというメガトレンドにも対応する
出展ブースイメージ