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7月に開講する「ブリヂストン eモータースポーツ インスティテュート」のレッスンを体験してみた

2023年7月8日より開講予定

左から武藤壮汰選手、イゴール・フラガ(イゴール・大村・フラガ)選手、古谷悠河選手、株式会社ブリヂストン モータースポーツ企画 推進部 課長の山本塁氏

 ブリヂストンは6月1日、東京都港区南麻布にある「ブリヂストングローバル研修センター」にて、7月8日より開講予定の「ブリヂストン eモータースポーツ インスティテュート」の体験取材会を開催。実際に会場に用意されたシミュレータを使用して、eモータースポーツのレッスンを体験することができた。

ブリヂストンのモータースポーツ活動が60周年

ブリヂストンモータースポーツ企画 推進部 課長の山本塁氏

 この体験会では、ブリヂストンモータースポーツ企画 推進部 課長の山本塁氏から、「ブリヂストン eモータースポーツ インスティテュート」の取り組みに対する狙いについて説明があり、その中で、ブリヂストンがモータースポーツ活動を開始して、2023年に60周年の節目を迎えることが紹介された。

 60周年の節目を迎える中で「ブリヂストン eモータースポーツ インスティテュート」へ取り組むことに対しては、モータースポーツ文化の発展を支えたいといった狙いがあり、山本氏は「昨今、サステナビリティという言葉が叫ばれておりますが、サステナビリティ、持続可能性というのは、必ずしも環境だけではないかなと思っており、時代に合わせた、さまざまなモータースポーツのあり方を、ご提案、ご提供させていただくことが、モータースポーツ自体を持続可能、長く続けられるということになると思っております」との考えを述べた。

 そして、ブリヂストンでは、モータースポーツ活動60周年の節目に、この「サステナビリティ」を中核に据え、サステナブルなグローバルモータースポーツ活動を新たな形で進化させ、ブリヂストンブランドをサステナブルなグローバルプレミアムブランドとして構築していくこと目指すという。

ブリヂストンのモータースポーツ活動60周年の中で誕生した「ブリヂストン eモータースポーツ インスティテュート」の活動目的

 また、若手を中心としたモータースポーツで活躍する選手に新たな活動の舞台を提供したいという狙いもあり、プログラム参加者に直接指導やアドバイスを行なう講師陣には、ブリヂストンの契約ドライバーやプロのシミュレータドライバーである、武藤壮汰選手、イゴール・フラガ(イゴール・大村・フラガ)選手、樺木大河選手、小山美姫選手、古谷悠河選手が参加すると明らかにされた。

武藤壮汰選手
イゴール・フラガ(イゴール・大村・フラガ)選手
古谷悠河選手
「ブリヂストン eモータースポーツ インスティテュート」の講師陣

「ブリヂストン eモータースポーツ インスティテュート」の参加者については、まずはドライビングシミュレータでクルマやモータースポーツの楽しさを身近に感じてもらい、その後、リアルでもサーキットを走ってみたい人に向けて、サーキット初心者に向けた参加型走行イベント「POTENZA Circuit Challenge」へも招致、実際のサーキット走行にも挑戦してもらうことで、モータースポーツの魅力を伝えモータースポーツファンの裾野を広げていきたいとしている。

「ブリヂストン eモータースポーツ インスティテュート」の詳細

講師と一緒にステップアップを目指す「ブリヂストン eモータースポーツ インスティテュート」

「ブリヂストン eモータースポーツ インスティテュート」に用意される6台のシミュレータ

「ブリヂストン eモータースポーツ インスティテュート」のレッスンは隔週の土日に開催され、1レッスンあたり約70分、1日に6レッスンの枠が用意され、1レッスンに最大4名が参加可能。受講料は1万円/回で、シミュレータスキルを診断する「受講カルテ」(1年毎に更新)の作成に1万5000円が必要。申し込み方法は「Bridgestone eMotorsport Institute」Webサイトより予約が必要(サイトは6月頃公開予定)。

 今回のレッスンでは「アセットコルサ」を使用。マシンは「GT86」で、コースはイタリア「Autodromo Vallelunga Piero Taruffi」のショートコースを使用。記者は武藤壮汰選手がマンツーマンでレッスンしてくれた。

 レッスンを体験する記者の運転技量は、オンラインのタイムアタックイベントがあると、トップタイムを出した選手のリプレイ映像を見ながら、トップタイムからおおよそ3秒差くらいまではつめられるぐらいの技量。しかし、その先のトップランカーとの3秒差をどのように埋めたらいいのかは、想像もつかないといった具合である。

「ブリヂストン eモータースポーツ インスティテュート」を体験してみた

 記者のドライブを観察しながら、タイムアップが見込めそうなポイントに絞って、武藤選手がレクチャーを開始。使用するマシンの性能特性に合わせた走行ラインの取り方から、車両をふらつかせないブレーキペダルの踏み具合まで、丁寧にアドバイスしてくれた。

 アドバイスをもらって頭では理解していても、ステアリングやアクセル、ブレーキペダルは体を使って操作するものなので、なかなか思うように体は動かないもの。しかし、改善すべきポイントが絞られているので、そのポイントに絞って集中力を維持することができた。タイムとしては、1分2秒405がベストラップ、自分ひとりで練習していると1分3秒〜4秒台でウロウロしていたのではないかなという印象。

記者が走行したラップタイム

 実際にレッスンに参加した印象としては、モータースポーツの第一線で活躍する選手と一緒になってタイムアップを実現できる達成感がうれしかった。それとともに、1つ1つのコーナーについて、丁寧に操作を見直してタイムを上げていく、こういった細かいタイムを積み上げていくことで、ランキング上位の選手がたたき出すタイムが作り上げているのだろうと、そんな印象を感じることができた。

ブリヂストン eモータースポーツ インスティテュート

場所:ブリヂストングローバル研修センター(東京都港区南麻布)
開講時期:隔週の土日 2023年7月8日より開講予定
営業時間:10時~19時(予定)