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日産、「キャシュカイ」「ジューク」などを生産する英国サンダーランド工場の累計生産が1100万台を突破

2023年6月8日(現地時間) 発表

英国にあるサンダーランド工場の累計生産が1100万台を超えた

 日産自動車は6月8日(現地時間)、英国にあるサンダーランド工場の累計生産台数が1100万台に到達したと発表した。これは、1986年の稼働開始から37年にわたって、同工場のラインから毎日2分間に1台のペースで新車が生産されていることになるとのこと。記念すべき1100万台目のクルマは「キャシュカイ e-POWER」で、現在フランスのユーザーへ送り届けているという。

 サンダーランド工場は、英国最大のクルマの生産拠点であり、約6000人の従業員が働いている。日産のサプライチェーン全体では、英国でさらに3万人の雇用を支えており、毎日約500万個の部品が工場に届けられる。

キャシュカイ

 1100万台の内訳は、9つのモデル、22の派生モデルで、「キャシュカイ」「マイクラ」「プリメーラ」「ジューク」の4モデルは7桁(100万台)を超え、特に「キャシュカイ」は400万台を超えて歴代最高となったほか、2022年に英国で最も売れた新車となり、英国製モデルとして24年ぶりの受賞となったという。

 サンダーランド工場では2022年の夏から「キャシュカイ e-POWER」「ジューク ハイブリッド」が生産されるようになり、100%EV(電気自動車)の「リーフ」とともに、同工場の全車種が電動化モデルになった。

 サンダーランド工場で1986年に生産された最初のクルマは「ブルーバード」で、当時は生産に約22時間を要していた。現在の「キャシュカイ e-POWER」は約8.5時間で生産でき、これまでに5万台以上の「キャシュカイ e-POWER」と2万台以上の「ジューク ハイブリッド」が生産されている。

 また、サンダーランド工場では、新世代のEVや、エンビジョンAESCとの12GWh分の車載バッテリを生産するギガファクトリー、日産とサプライヤーに100%再生可能な電力を供給するマイクログリッドといった3つの主要要素で構成される「EV36Zero」プロジェクトも進められている。

 日産サンダーランド工場の生産担当理事(VP)であるアダム・ペニック氏は、「このマイルストーンは、お客さまに愛される高品質なクルマをお届けするために当社の生産チームが培ってきた豊富な経験により達成しました。サンダーランド工場は、生産開始以来、長い道のりの中で、いくつかの象徴的なモデルを誕生させてきており、常に時代の先を見据えています。100%電気自動車モデルと『EV36Zero』の計画によって、サンダーランド工場にはエキサイティングで持続可能な未来が待っています」と述べている。