マツダとパナソニック エナジー、中長期的電池供給に関する協議開始 2020年代後半導入予定のバッテリEVへの搭載も視野に

パナソニック エナジーが製造する車載用円筒形リチウムイオン電池

　マツダとパナソニック エナジーは6月21日、車載用円筒形リチウムイオン電池の供給に関する中長期的パートナーシップの構築に向けて協議を開始したと発表した。今後、パナソニック エナジーは日本と北米の工場で製造した車載用円筒形リチウムイオン電池をマツダに供給し、マツダは2020年代後半に導入予定のバッテリEVにパナソニック エナジーから調達した電池を搭載することを視野に入れて、具体的な協議を開始するとしている。

　パナソニック エナジー社長執行役員の只信一生氏は「自動車業界での電動化が急速に進む中、マツダのような技術をリードする自動車メーカーとの協業は、『幸せの追求と持続可能な環境が矛盾なく調和した社会の実現』という当社ミッションの達成に向けた大きな一歩につながります。当社は、優れた技術と豊富な経験によりリチウムイオン電池業界の成長をけん引し、ゼロエミッションの実現に向けた取り組みをさらに加速していきます」とコメント。

　マツダ取締役専務執行役員の毛籠勝弘氏は「マツダは電動化の取り組みを、規制動向や消費者ニーズ等の変化に柔軟に対応するべく、3つのフェーズに分けてパートナー企業の皆さまと進めており、車載用リチウムイオン電池の先駆者として高品質な製品を展開するパナソニック エナジーと取り組めることをうれしく思います。今後も、電動化戦略をはじめとするさまざまな取り組みを通じて、地球温暖化の抑制に貢献していきます」とコメントしている。