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ヒョンデとCCC、協業に向けた基本合意書調印式 ビッグデータを活用し“ZEV文化”の拡大を目指す
2023年6月22日 18:42
- 2023年6月22日 実施
Hyundai Motor Company、Hyundai Mobility Japanとカルチュア・コンビニエンス・クラブは6月22日、ZEV(ゼロエミッションビークル)のあるライフスタイルの共創パートナーとして協業していくことに基本合意し、代官山T-SITEで基本合意書の調印式を開催した。
また、ヒョンデは6月22日~30日の期間、代官山T-SITE敷地内にてEV「アイオニック 5」「アイオニック 5 Lounge AWD Limited Edition」「アイオニック 6」を期間限定で展示する「Hyundai Week」を開催している。
両社は今回の基本合意を元に、「新たなモビリティサービスの創出」「ZEV拡大のためのデータマーケティング協業」「グローバルEV体験プラットフォーム開発およびその拡大」の3つの主要協業領域を選定。両社の戦略的資産を活用して、ZEVライフスタイルの先導や共同サービスの開発を協力して行なうほか、より新しいライフスタイルが実現可能なサービスによる「ZEV文化」の拡大を目指し、各領域で関連協業モデルの本格的展開を進めていく。
ヒョンデは、「Progress for Humanity(プログレスフォーヒューマニティ)」をブランドビジョンに、環境や気候に優しい未来への道を開くため、クリーンモビリティを新しい移動手段として、すべての人がより持続可能な暮らしを送ることができるライフスタイルを提案。一方のCCCは、「カルチュア・インフラを、つくっていくカンパニー。」をミッションに、変化する時代とライフスタイルに対して、TSUTAYAや蔦屋書店、1.3億人(有効ID数)のビッグデータなどを通じ、「自分らしさ」=「My Style」を持っている人々へ、新しい「ライフスタイルの提案」をし続けることで、「ヒトと世の中をより楽しく幸せにする環境=カルチュア・インフラ」の創出を行なっている。
今回のパートナーシップは、それぞれのブランドコンセプトとミッションに共通する「ライフスタイル提案」という考え方や、「人が中心」というビジョンが共通していることがきっかけとなり、1年も経たずに決まっていったとのこと。今後、両社の強みを活かした「ZEVを通じた新しいライフスタイル」を日本国内に浸透させ、グローバルな展開も視野に入れつつ、両社が大切にする「ライフスタイル提案」と「持続可能な社会」の実現に向けて推進していく。
調印式では、Hyundai Motor Company President&CEOのチャン・ジェフン氏がプレゼンテーションを行ない、「内燃機関の時代が終わりつつあり、お客さまのライフスタイルに合ったエクスペリエンスが提供できるモビリティの時代が来るこの状況下で、ヒョンデはモビリティを、カルチュア・コンビニエンス・クラブはライフスタイルの企画をするという新たな形の協力体制で、未来に向けた準備を取り込んでまいります。お客さまのライフスタイルを深く掘り下げることで、自動車販売店だけでなく、本屋もクルマと出会う空間になります」と、協業についての期待を話し、「ヒョンデとCCCはクルマの空間と、生活の空間のシームレスな接続を通じてモビリティライフスタイルサプレッションを構築し、脱炭素時代の新しい移動への自由を提供してまいります」と今後について語った。
また、カルチュア・コンビニエンス・クラブ 代表取締役会長兼CEO 増田宗昭氏がビデオメッセージを寄せ、「2018年にはこれからはEVの時代になるのではないかと直感的に思い、EVに関する専門の雑誌をつくりました。そして昨年、ヒョンデさんのアイオニック 5が発売されることを知り、4月に原宿の店舗へ行き、実車を見てすぐに注文を決断しました。そして、納車の際にこれから日本のマーケットでいかにEVが必要であるか、そんな中でわれわれがどんなことをやろうとしているかという話をしたら、後日チャンさんだけでなくチョン会長まで自宅に来られ、話が盛り上がりました。世界第3位のメーカーに成長されたヒョンデさんと私どもでデータベースマーケティングを活用し、新しい顧客接点の創造や、新しいモビリティライフの提案をしてまいりたいと思います」と述べた。
カルチュア・コンビニエンス・クラブ 代表取締役社長兼COO 髙橋誉則氏は、プレゼンテーションで「アイオニック 5の心地よい居住空間に驚いた」と話し、「これをたくさんの方に体験していただきたい」ということから、代官山T-SITEの駐車場に特別スペースを設け、ヒョンデのカーシェアサービス「MOCEAN」の専用拠点を設置し、6月23日からサービスを開始すると発表。今後はT-SITEにこだわらず、ZEVへの関心が高い地域の店舗にもMOCEANを設置していく考えがあるとした。加えて、CCCが展開するシェアオフィスの機能性とラウンジの居心地のよさを併せ持つ空間「SHARE LOUNGE(シェアラウンジ)」のユーザーへ、アイオニック 5をラウンジのように利用できる新たなサービスも共同で検討していくとした。
さらに、「代官山蔦屋書店ではSDGsのテーマを扱った雑誌に関しする購買実数が、全国と比較して約10倍であった」と話し、「このように私どものデータベースを使って、ヒョンデさまとしっかりとした取り組みを行なっていきたい」と今後について語った。