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メルセデス・ベンツ、日本限定17台の「メルセデスAMG SL 63 4MATIC+ Motorsport Collectors Edition」
2023年6月28日 13:55
- 2023年6月28日 発表
- 4000万円
メルセデス・ベンツ日本は6月28日、メルセデス・ベンツの新型ラグジュアリーロードスター「メルセデスAMG SL」の特別仕様車「メルセデス AMG SL 63 4MATIC+ Motorsport Collectors Edition」を発表。同日から7月12日まで予約を受け付ける。価格は4000万円。販売台数は日本限定17台(世界限定100台)で、販売台数以上の申し込みがあった場合には抽選となる。納車は7月以降を予定している。
「Super」と「Light」(軽量)を略したモデル呼称であるSLは、1952年に公道を走行できるレーシングスポーツカーとして発表され、ル・マン24時間レースでワンツーフィニッシュを飾ったほか、世界各地のレースで輝かしい戦績を重ねた「300 SL」(W194)をベースに、1954年に「300 SL」(W198)として発売された。
初代300 SLの誕生から70年以上の歴史の中で、新型SLはメルセデスAMGによる完全自社開発モデルとして生まれ変わり、SL専用の高剛性プラットフォームによる卓越したドライビングパフォーマンスと快適性を兼ね備えたドライバビリティ、2+2シートレイアウト、AMG製V型8気筒ツインターボエンジンがもたらすパワフルなドライビングを楽しめるモデルとなっている。また、インテリアはアナログとデジタルを融合した「ハイパーアナログ」デザインを採用することで、300 SLのデザインをオマージュしながらもラグジュアリーで快適な空間を実現している。
今回の特別仕様車は、メルセデスAMG SL 63 4MATIC+をベースに、Mercedes-AMG F1 W13 E Performanceをモチーフとしたエクステリアデザインに仕上げられたモデル。ボディカラーは車両先端から後輪前部までをハイテックシルバー、後輪部分以降にオブシディアンブラックをグラデーションにより組み合わせた特別仕様車専用のツートーンペイントを採用するとともに、車体後部にスターパターンのペイントワークを施すことで、斬新なエクステリアを演出。フロントとリアエプロンの大型フリックやリアディフューザーなど、空力特性を向上させるAMGエアロダイナミックパッケージと、フロントスプリッター、ドアミラーカバーなどのトリム部やエグゾーストエンドをブラックに仕上げるAMGナイトパッケージも標準装備された。さらに、マットブラックペイント21インチ AMG 10スポークアルミホイールにはPETRONASカラーのリムフリンジを施し、そこに納まるブレーキキャリパーもブラックに仕上げられている。
インテリアには、ナッパレザー/MICROCUT素材にイエローステッチを採用したAMGパフォーマンスシートやAMGカーボンファイバーインテリアトリム、カーボンファイバーとMICROCUTを組み合わせたAMGパフォーマンスステアリングを装備し、スポーティな世界観を演出している。
パワートレーンにはメルセデスAMGが完全自社開発した最高出力430kW(585PS)、最大トルク800Nmを発生するAMG V型8気筒4.0リッター直噴ツインターボ「M177」エンジンを搭載し、AMGスピードシフトMCT9速トランスミッション(MCT:MultiClutch Transmission)を組み合わせている。0-100km/h 加速は3.6秒、最高速は315km/hとなる。
また、SLとして初めてAMGのパフォーマンス志向連続トルク可変配分式四輪駆動システム「4MATIC+」を標準装備し、駆動トルクの前後配分比を無段階(フロントの駆動配分は0~50%)で連続的に変化させることで、物理的限界まで最適なトラクションを確保するだけではなく、ドライ、ウェット、スノーといったあらゆる走行条件下で高い操縦安定性と安全性を実現。同じくリア・アクスルステアリングも標準装備し、アジリティと操縦安定性を同時に実現している。
フロントサスペンションには、メルセデスAMGの量産車としては初めて5本のリンクをホイールの内側にすべて収めたマルチリンク式が採用されており、運動学性能が大幅に向上。リアサスペンションにも、5リンク式が採用されている。
さらに、新たに開発されたAMG ACTIVE RIDE CONTROLサスペンションを装備することで、トーションバー(スタビライザー)を利用した従来の機械的なアンチロールバーに代えて能動的な油圧機構によりロールを瞬時に補正可能とした。