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アストンマーティン、ウルトラ・ラグジュアリー・ハイパフォーマンスEV開発を発表

2023年6月26日(現地時間) 発表

アストンマーティンが、ウルトラ・ラグジュアリー・ハイパフォーマンスEVの開発を発表した

 アストンマーティンとルシッド・グループ(Lucid Group)は6月26日(現地時間)、ルシッド・グループがバッテリEV(電気自動車)モデル向けたパワートレーン・コンポーネントをアストンマーティンに供給することについて、長期的な戦略的供給契約を締結したと発表した。

 アストンマーティンの長期的な目標は、2030年までに主要な製品ラインアップを完全に電動化すること。アストンマーティンでは、今後5年間で20億ポンド以上の投資を行なう予定で、この投資は内燃エンジンからバッテリEVテクロジーへと段階的に行なわれるとしている。

 アストンマーティンは、新開発のモジュラーBEVプラットフォームをベースに、ウルトラ・ラグジュアリー・ハイパフォーマンス・ハイパーカー、スポーツカー、GTカー、SUVモデルのポートフォリオを展開する。新しいプラットフォームを採用する最初のモデルは、2025年の発売を目指すとしている。

 このほか、アストンマーティンは、初のプラグインハイブリッド・ミッドシップエンジン・スーパーカー「ヴァルハラ」を2024年に発売、2026年までにすべてのアストンマーティンの新モデルラインアップに電動パワートレーンの選択肢を設定予定としている。

 また、メルセデス・ベンツAGとの協力関係は維持され、メルセデス・ベンツAGはアストンマーティンに対し、内燃エンジン、ハイブリッド、電気自動車向けに、現在および将来の世代のパワートレーンや電気/電子アーキテクチャーを含む、幅広い世界最高レベルのテクノロジーを引き続きアストンマーティンに提供するとしている。

 アストンマーティン取締役会会長のローレンス・ストロール氏は「ルシッドとの供給契約は、アストンマーティンの将来のEVを中心とした成長に大きな変化をもたらすものです。私たちの戦略と要求に基づいて、アストンマーティンはルシッドを選択しました。これにより、将来のBEV製品向けに業界最高のパフォーマンスと、もっとも革新的なテクノロジーを利用できるようになります。私たちは、ルシッドが世界最高レベルのテクノロジーを開発するために行なった多額の投資を活用できるようになるだけでなく、アストンマーティンのウルトラ・ラグジュアリー・ハイパフォーマンス戦略に従い、アストンマーティン最高技術責任者のロベルト・フェデリと彼のチームがすでに行っている開発作業を通じて、ドライブ体験をさらに強化し、差別化していきます。メルセデスベンツと並び、アストンマーティンは現在、電動化戦略を実現するための開発と投資をサポートするワールドクラスのサプライヤー2社と協力できる体制を整えました。さらに、最近発表された吉利汽車との長期的なパートナーシップにより、アストンマーティンは同社の幅広いテクノロジーやコンポーネントに加え、中国の主要な戦略市場に関する深い専門知識にアクセスする機会も得られます。これにより、本日の発表は、私たちの野望の実現に向けた重要な一歩となるでしょう」とコメントしている。

 アストンマーティン最高経営責任者(CTO)のロベルト・フェデリ氏は「ルシッドとの合意案は、アストンマーティンの電動化戦略の重要な柱となるもので、アストンマーティンに業界をリードするパワートレーンおよびバッテリ・システム・テクノロジーがもたらされます。私たちが社内で開発しているテクノロジーと組み合わせることで、ハイパーカーからスポーツカー、SUVに至るまで、将来のすべてのアストンマーティン製品に適したオーダーメイドのBEVプラットフォームを作ることができるようになります。さらに、私たちのパワートレーン開発能力を継続的に強化し、お客さまがアストンマーティンに期待しているスリリングなパフォーマンスと強烈なドライビング体験を引き続き提供できるようにします」とコメントしている。

【訂正】アストンマーティンからリリースの訂正があったため、ロベルト・フェデリ氏の肩書きを変更しました。