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ピレリ、セミスリックタイヤの最新バージョン「P Zero トロフェオ RS」 純正装着用として設計しつつアフターマーケット用の登場も予告

2023年7月6日(現地時間) 発表

セミスリックタイヤの最新バージョン「P Zero Trofeo RS」

 伊ピレリは7月6日(現地時間)、自動車メーカー向けに設計されたセミスリックタイヤの最新バージョン「P Zero Trofeo RS」を発表した。すでに純正装着車用として販売されており、将来的にはアフターマーケット用のタイヤも幅広く用意する予定。

 今回のP Zero Trofeo RSは、「P Zero Trofeo R」の進化版として誕生。P Zero Trofeo Rはサーキットでのパフォーマンスを向上させるためのアフターマーケット用タイヤとして設計されたが、P Zero Trofeo RSは主に純正装着用として設計。

 P Zero Trofeo RSではドライ性能と安定性をさらに向上させ、タイヤが最も酷使される時も性能はより長く維持され、さまざまなサーキットシーンでより速く、より安全な走行が可能になるという。特にトレッドパターン・コンパウンドに使用されている材料はそのノウハウを最大限に活用し、ロードユースとアマチュア・サーキットユースの両方に適応。ハイパーカーやスーパーカーの公道用純正タイヤであるため、ピレリのエンジニアは濡れたアスファルト上での安全性にも注力して開発を行なったという。

P Zero Trofeo RS
主に純正装着用として設計されたP Zero Trofeo RSだが、将来的にはアフターマーケット用も幅広く用意する予定

 ピレリでは、モデルごとに自動車メーカーが設定した目標に到達するためにオンデマンドのポートフォリオから選択することができ、例えば「マルチコンパウンド・トレッド」と呼ばれる技術では、ピレリのプレステージカタログに掲載されている異なるトレッドパターンのコンパウンドを適合させることで、各車両の個性を引き立てるパーソナライズドタイヤを可能にしている。

 パガーニ・ユートピアを例にとると、クルマのバランスやドライバーのフィーリングを損なうことなく、「P Zero Corsa」よりもパフォーマンスを高めることができるタイヤが要求されたといい、このミッションは特にコンパウンドの選定により達成。リアタイヤにはサーキットでのスピードと安全性、公道での扱いやすさと予測しやすさを実現するために、最もパフォーマンスに重点を置いたコンパウンドが選ばれたという。

Pagani - Pirelli: PZero Trofeo RS Tyres for Utopia(1分36秒)