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ピレリ、低燃費タイヤの新製品「POWERGY」 48サイズでウェットグリップ性能「a」獲得

2022年2月4日 発表

2022年3月 発売

オープンプライス

ピレリタイヤの新製品「POWERGY」

 ピレリジャパンは2月4日、安全性とサステナビリティにフォーカスした低燃費タイヤの新製品「POWERGY」を3月より順次販売開始すると発表した。POWERGYは、クロスオーバー、セダン、ミニバン向けタイヤで、ラインアップは15~21インチサイズ(スピードレンジH~Y)の計51サイズ。価格はオープンプライス。

 ピレリの新しいPOWERGYは、JATMA(日本自動車タイヤ協会)のラベリング制度において、ウェットグリップ性能で「a」を48サイズ、「b」を3サイズで獲得、転がり抵抗性能で「AA」を9サイズ、「A」を42サイズで獲得。全51サイズが同ラベリング制度における「低燃費タイヤ」と位置付けられ、優れたウェットグリップにより悪天候時での安心感を高めるとともに、クルマの燃費を低減することで排出ガスを削減、さらに低騒音化も実現し、環境やサステナビリティにも配慮した製品としている。

全51サイズでJATMA(日本自動車タイヤ協会)のラベリング制度で「低燃費タイヤ」となる

 POWERGYの開発にあたっては、バーチャルリアリティを活用した開発方法を採用。この新しい開発プロセスにより、トレッドパターンおよびプロファイルの適正化が可能となり、最適な接地形状を実現。この接地形状によりバランスがよく、接地圧分布は均一となり、ブレーキの制動距離は短く、クルマのコントロール性や操舵時の正確性を向上させたとしている。

 ウェットブレーキ性能や摩耗性能については、特殊なポリマーを使用したコンパウンドを採用することにより改善。周方向の溝とそれにつながる横溝を配置したパターンの設計で排水性を高めた。

 新たに採用したバーチャルシミュレーションによる開発方法によって、Covid-19による制限で困難が生じた中でも、全体の開発期間を短縮、わずか18か月で開発を完了。また、タイヤのプロトタイプの物理的な数量を削減することで、環境にも配慮したタイヤ開発を実現させたという。

ピレリタイヤの新製品「POWERGY」
導入予定サイズ