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【2021年春夏版】雨に強い、ウェットグリップ性能が最高の「a」タイヤ最新カタログ

「ウェットグリップ性能」とは?

 もともと雨の多い日本列島だが、ゲリラ豪雨や局地的な大雨も近年は増加傾向にあるという。そのため、普段使いのタイヤで雨の性能は気になるところ。およそ3年から4年で技術更新されていくタイヤにおいても、雨天時の性能向上は著しく、多くの製品でウェットグリップ性能は向上し続けている。そこで、本記事では「ウェットグリップ性能[a]のタイヤ」を紹介していく。

 タイヤに表示されているウェットグリップ性能は、JATMA(一般社団法人日本自動車タイヤ協会)が2010年1月から運用しているラベリング制度による「グレーディングシステム(等級制度)」の一つ。ラベリング制度は、「転がり抵抗係数」と「ウェットグリップ性能」を業界自主基準として表示することを決めており、転がり抵抗係数をAAA~Cの5段階、ウェットグリップ性能をa~dの4段階で表示している。

転がり抵抗係数(RRC)単位(N/kN)等級
RRC≦6.5AAA
6.6≦RRC≦7.7AA
7.8≦RRC≦9.0A
9.1≦RRC≦10.5B
10.6≦RRC≦12.0C
ウェットグリップ性能(G)等級
155≦Ga
140≦G≦154b
125≦G≦139c
110≦G≦124d

 転がり抵抗係数はAAAが、ウェットグリップ性能はaが最もよい値となるが、この2つの性能は相反する関係にあるため、各タイヤメーカーは構造や形状、タイヤパターンやコンパウンドなど性能向上のための技術開発を行なっている。とくにこのラベリング制度導入以降は開発競争が激化し、多くの新しいタイヤが市場に投入されてきた。

 たとえばコンパウンド面では、通常走行時の振動数とブレーキング時の振動数が異なることに着目し、振動数が低いときは転がり抵抗係数の小さく燃費特性のよいタイヤとして、ブレーキング時など振動数が高くなるとグリップ力の大きなタイヤになるなどの高機能ゴムが投入されている。

 ラベリング制度導入当初は低燃費性能の競争開発が主流だったが、ラベリング制度導入から10年が過ぎ、ウェットグリップ性能が高く、性能両立を図ったタイヤがどんどん発売されてきた。本記事では「ウェットグリップ性能[a]のタイヤ」だけをピックアップしているが、各性能に着目してタイヤ選びを行なっていただければと思う。また、「ウェットグリップ性能[a]のタイヤ」として紹介しているものの、シリーズのすべてが[a]となっていないものもあるので、そこには注意していただきたい。その主な原因はタイヤサイズから来る制約にあり、エアボリュームの小さいタイヤは形状や構造など工夫する余地が小さいため、性能をあらゆる方向で出していくのが大変に難しいためだ。逆に言えば、各社がどのようなゾーンを狙って設計したのかが分かる部分でもあり、タイヤ選びの一つのポイントにもなってくるだろう。


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ブリヂストン】【ダンロップ(住友ゴム工業)】【横浜ゴム】【TOYO TIRES
グッドイヤー】【ミシュラン】【ネクセンタイヤ】【ピレリ


ブリヂストン

「Playz PXII(プレイズ ピーエックス ツー)」

ブリヂストン「Playz PXII」

 タイヤのイン側とアウト側のサイド部を異なる形状とする独自技術「非対称形状」を採用することで、ステアリングのふらつきを抑制して「疲れにくい」を実現したプレイズシリーズ。

 タイヤが摩耗すると溝による排水性が弱まり、一般的にはウェット性能が低下するが、「シリカ配合ウェット重視ゴム」と、ブリヂストンの独自技術「ULTIMAT EYE(アルティメット アイ)」を駆使した接地形状の適正化により、溝に頼らないウェット性能の強化を実現している。

 新品時のウェットブレーキを旧モデルよりで5%短縮しただけでなく、摩耗によるウェット性能の低下を抑制することにも成功。また、ゴムとトレッドパターンの最適化により、摩耗寿命を旧モデルと比べて11%向上させた。

Playz PX IIのパターンに採用されている技術

関連リンク

製品ページ(Playz PXII)
https://tire.bridgestone.co.jp/playz/px2/
サイズラインアップ(Playz PXII)
https://tire.bridgestone.co.jp/playz/px2/size.html#secTitle

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「Playz PX-RVII(プレイズ ピーエックス アールブイツー)」

ブリヂストン「Playz PX-RVII」

 Playz PX IIと同様に、タイヤのイン側とアウト側のサイド部を異なる形状とする独自技術「非対称形状」を採用。「シリカ配合ウェット重視ゴム」と、ブリヂストンの独自技術「ULTIMAT EYE(アルティメット アイ)」を駆使した接地形状の適正化により、溝に頼らないウェット性能の強化を実現。

 また、ミニバン専用高剛性パターンと、耐摩耗向上に寄与するシリカを配合したゴムとの組み合わせによりライフ性能を向上させている。

Playz PX-RVIIのパターンに採用されている技術

関連リンク

製品ページ(Playz PX-RVII)
https://tire.bridgestone.co.jp/playz/px-rv2/index.html
サイズラインアップ(Playz PX-RVII)
https://tire.bridgestone.co.jp/playz/px-rv2/size.html#secTitle

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「ALENZA 001(アレンザ ゼロゼロワン)」

ブリヂストン「ALENZA 001」

 プレミアムSUVモデル向けのタイヤ「アレンザ 001」。タイヤ骨格部分を重構造(ベルト補強材やベルト端補強材などを採用)とすることで高剛性を保ち、高いドライ性能を実現。トレッドパターンでは、リブ端部の角の丸めを最適化してリブ中央の接地圧を高める「マルチラウンドブロック」を採用してウェットグリップ性能を向上させるとともに、ブロック端部の曲げ剛性を上げることで制動時におけるエッジの巻き込み変形を制御し、制動時のフラットな接地を実現するという「チャンファリング」技術を採用している。

アレンザ 001のパターンに採用されている技術

 また、低燃費性能とライフ性能の向上を目的に「ナノプロ・テック」を採用したシリカ配合により、シリカ同士の擦れ合いによる発熱を低減。ライフ性能を落とすことなく、転がり抵抗を「DUELER H/P SPORT」から19%低減することに成功。トレッドパターンに3D-M字サイプを採用することで、制動時のブロックの倒れこみを抑えつつ、高い耐摩耗性を実現した。

 さらに、タイヤ踏面挙動の計測・予測・可視化技術「ULTIMAT EYE(アルティメット アイ)」を採用したことで、制動時の接地性を向上。これにより、14サイズでウェットグリップ性能「a」、そのほかのサイズも「b」を達成している。

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製品ページ(ALENZA 001)
https://tire.bridgestone.co.jp/alenza/001/
サイズラインアップ(ALENZA 001)
https://tire.bridgestone.co.jp/alenza/001/size.html#secTitle

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「ECOPIA EP001S(エコピア イーピーゼロゼロワンエス)」

ブリヂストン「ECOPIA EP001S」

 いままでの技術では不可能とされてきた、低燃費性能も安全性能も最高ランクの「ECOPIA EP001S」。低燃費性能を高めるために転がりやすい設計にすると、おのずとタイヤは止まりにくくなるが、その矛盾をなくすため「サイレントACブロック」「GUTTIIシミュレーション・ストレートグルーブ」「スクレイプサイプ」「テクスチャードグルーブ」「ラウンドリブエッジ」といった技術を採用。さらに、新開発のウェット向上ポリマーを採用した「ナノプロ・テックゴム」により、低燃費性能の最高グレード「AAA」の旧モデル「ECOPIA EP100S」よりも転がり抵抗を低減。燃費向上に貢献する性能を実現している。

「AAA-a」を可能にしたパターン設計

 また、モータースポーツで培った、グリップ向上技術(アクアパウダー)と融合し、ウェットグリップ性能の最高グレードである「a」を獲得。さらに、ブロック剛性と排水効率を最適化し、ゴムのグリップ力を最大限に発揮。接地面で発生するブレーキ力を大幅に向上させた。

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製品ページ(ECOPIA EP001S)
https://tire.bridgestone.co.jp/ecopia/ep001s/
サイズラインアップ(ECOPIA EP001S)
https://tire.bridgestone.co.jp/ecopia/ep001s/size.html#secTitle

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ダンロップ(住友ゴム工業)

「VEURO VE304(ビューロ ブイイーサンマルヨン)」

ダンロップ「VEURO VE304」

 高い静粛性能と操縦安定性によって同社製品として最上級に快適な車内空間を実現し、さらに最高レベルのウェット性能が長続きする、タイヤ開発および周辺サービス展開のコンセプトである「SMART TYRE CONCEPT」の性能持続技術を搭載。

 製品特徴として、ノイズの発生源となる溝とピッチ配列を最適化。主溝には「3D波型グルーブ」を新採用し、溝を流れる気流をコントロールすることで、従来モデルの「ビューロ VE303」と比べ、パターンノイズを24%低減。また、剛性の異なる素材をより合わせた「ハイブリッドバンド」をトレッド部に配置することで、タイヤの振動を抑制しロードノイズを29%低減に成功。さらに「サイレントコア(特殊吸音スポンジ)」の採用で、道路のつなぎ目などで発生する空洞共鳴音を吸収し、静粛性も向上させている。

「3D波型グルーブ」と「ハイブリッドバンド」「サイレントコア」の採用で同社製品として最上級の静粛性を実現

 安心感がより長く続く性能持続技術も搭載していて、ゴムの劣化を抑制する新素材の水素添加ポリマーや、摩耗後に溝幅が広がる3D波型グルーブの採用により、ウェットブレーキ性能低下率を14%向上。また、パターン剛性を適正化し、ハンドリングによるタイヤ変形を精密にコントロールすることで、操縦安定性が10%向上し、安定感のある上質な走りを実現した。

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製品ページ(VEURO VE304)
https://tyre.dunlop.co.jp/tyre/lineup/passenger/ve304/
サイズラインアップ(VEURO VE304)
https://tyre.dunlop.co.jp/tyre/lineup/passenger/ve304/size.html

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「ENASAVE NEXT III(エナセーブ ネクスト スリー)」

ダンロップ「ENASAVE NEXT III」

「SMART TYRE CONCEPT」の性能持続技術を採用したフラグシップ低燃費タイヤ。タイヤの原材料情報に加えてゴム内部の構造情報である高度分析データのリアルな情報から、高精度なゴム物性推定や仕様前後の構造変化の検知を行ない、使用後のゴム物質推定などに応用できるAI技術「Tyre Leap AI Analysis」を導入。ナノからミクロンレベルまでゴムの内部構造を連続的かつ鮮明に解析し、シミュレーションすることを可能とする新素材開発技術「ADVANCED 4D NANO DESIGN」を採用したことで、タイヤの摩耗や経年による性能低下のメカニズムを分子レベルで解明した。

 そして、従来のポリマーとは異なる「水素添加ポリマー」をタイヤで初めて採用し、ゴム内部の分子と強い結合力と切れても戻る結合が実現したことで、ウェットグリップ性能の低下を半減させている。

水素添加ポリマーをタイヤに初めて採用

 また、低炭素社会の実現にも貢献する高機能バイオマス素材で、国が重点産業として推進している素材「セルロースナノファイバー」を世界で初めてタイヤに採用。サイドウォールのセルロースナノファイバーの方向を揃えることで、周方向と径方向の剛性をコントロール可能とした。さらに、環境性能を高めて循環型社会の実現に寄与する「LCA(ライフ・サイクル・アセスメント)」の観点から環境負荷低減にも貢献する。

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製品ページ(ENASAVE NEXT III)
https://tyre.dunlop.co.jp/tyre/lineup/passenger/next3/
サイズラインアップ(ENASAVE NEXT III)
https://tyre.dunlop.co.jp/tyre/lineup/passenger/next3/size.html

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横浜ゴム

「BluEarth-GT AE51(ブルーアース・ジーティー・エーイーゴーイチ)」

横浜ゴム「BluEarth-GT AE51」

 メインターゲットはミドルクラスセダンとし「走行性能、快適性能、環境性能の全てに優れるグランドツーリングタイヤ」をコンセプトに開発。長距離移動することを語源とする「グランドツーリング」に相応しい力強くしっかりとした走行性能を追求し、商品名に「グランドツーリング」を意味するGTを取り入れている。

 快適な乗り心地と優れた操縦安定性を両立するために専用開発の非対称パターンを採用。イン側は剛性をチューニングし、快適な乗り心地を確保。周方向のサイプは耐ハイドロ性能も発揮。アウト側はショルダーの非貫通グルーブにより高剛性を実現し、操縦安定性を確保しつつ、非貫通構造がノイズの低減にも寄与。また、優れたウェット性能に貢献する「ライトニンググルーブ」や「ブレードカットサイプ」をトレッドパターンに施した。さらに、専用のチューニングを施した高剛性構造や接地圧を均一化したトレッドプロファイルにより力強く、快適な走りを実現するという。

 さらに、低燃費性能を向上させるため、発熱によるエネルギーロスを抑える2層構造の低燃費レイヤードゴムや歪低減プロファイル、放熱効果を生むディンプルショルダーデザインを採用。その他にも、カーカスをショルダー部まで高く巻き上げ、タイヤサイドを二重にしたターンアップカーカス構造を採用し、軽量化と軽量化と高剛性を両立。強い衝撃を受けるトレッド面をしっかりと固定し、剛性を確保するベルトカバーにより高速走行での優れた操縦安定性を発揮させながら、各部材ごとに異なる種類のゴムを開発し、タイヤサイドの剛性などトータル性能を向上させたビードフィラーによりトータル性能を向上させている。

イン側(紫)は乗り心地、アウト側(青)は操縦安定性を重視

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製品ページ(BluEarth-GT AE51)
https://www.y-yokohama.com/product/tire/bluearth_gt_ae51/
サイズラインアップ(BluEarth-GT AE51)
https://www.y-yokohama.com/product/tire/bluearth_gt_ae51_size/

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「BluEarth-XT AE61(ブルーアース・エックスティー・エーイーロクイチ)」

横浜ゴム「BluEarth-XT AE61」

 クロスオーバーSUV専用として開発されたサマータイヤで、市街地や高速道路といったオンロードを思い通りに走るシャープなハンドリング性能や、SUVの車内に静かな空間を提供する静粛性に加え、偏摩耗を抑制して長く使えるロングライフ性能を兼ね備えたタイヤ。さらに、全サイズで国内タイヤラベリング制度において、ウェットグリップ性能最高グレード「a」、転がり抵抗性能「A」を獲得。両立の難しいウェット性能と転がり抵抗性能を兼ね備え、雨の日の高い安心感や低燃費にも貢献する。

1.マウンド・プロファイルの採用により、滑らかな接地形状が耐偏摩耗性を発揮する。2.センター部の接地長を長くすることで、直進安定性を確保

 トレッドパターンはクロスオーバーSUVに求められる性能を発揮する非対称パターンを専用開発。ショルダーからセンターリブに至るまで高剛性を追求した設計を施すことで、ハンドリング性能と耐偏摩耗性能を実現。加えて「4ストレートグルーブ」と「インサイドナローグルーブ」が排水性を高め、高いウェット性能と耐ハイドロ性能を発揮する。さらに、エアポンピング音を抑制する「非貫通グルーブ」や「5ピッチ・バリエーション」といったノイズを抑制するパターン設計を施すことで、より優れた静粛性を実現した。

 コンパウンドにはウェット性能および低燃費性能に効くシリカとポリマーを配合した「ナノブレンドゴム」を採用。プロファイルでは滑らかな接地形状と接地圧を均一化する「マウンド・プロファイル」を用いて、直進安定性と耐偏摩耗性能を高めた。これらにより、BluEarth-XT AE61はSUV向けタイヤ「GEOLANDAR SUV(ジオランダー・エスユーブイ)G055」に比べ、ウェット制動で16%、通過音(騒音エネルギー低減率)で11%、転がり抵抗係数で9%低減させている。

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製品ページ(BluEarth-XT AE61)
https://www.y-yokohama.com/product/tire/bluearth_xt_ae61/
サイズラインアップ(BluEarth-XT AE61)
https://www.y-yokohama.com/product/tire/bluearth_xt_ae61_size/

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横浜ゴム、クロスオーバーSUV向け新タイヤ「BluEarth-XT AE61」。専用開発の非対称パターン採用
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「BluEarth-A(ブルーアース・エース)」

横浜ゴム「BluEarth-A」

 走行性能・安全性能について、より満足度の高い低燃費タイヤを目指して2012年に開発されたBluEarth-A。その優れたトータルバランスを損なうことなくウェットグリップ性能「a」を獲得。新たに「雨の日にもさらにしっかり走れる低燃費タイヤ」としてグレードアップ。

グレードアップ前後の比較

 ピッチ差を大きくしてノイズを分散させ、静粛性を向上させているタイヤの場合、新品時の静粛性には優れるが、各ピッチの剛性の差が大きく、ピッチ間の摩耗差(偏摩耗)で摩耗時に静粛性の低下を招いてしまう。そこでBluEarth-Aでは、ブロックの偏摩耗を抑制しながら摩耗時の静粛性の悪化を抑え、ピッチの長さと配列を最適化した「ノイズコントロールピッチ」を採用。最大84ピッチのパターンデザインにより、各ピッチの剛性差が小さく摩耗差(偏摩耗)が出にくくなり、摩耗時も静粛性が持続するようになった。

高い性能を維持するため、構造、トレッドパターンは従来のものを継続採用とした

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製品ページ(BluEarth-A)
https://www.y-yokohama.com/product/tire/bluearth_a/
サイズラインアップ(BluEarth-A)
https://www.y-yokohama.com/product/tire/bluearth_a_size/

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「BluEarth RV-02(ブルーアース・アールブイゼロツー)」

横浜ゴム「BluEarth RV-02」

「低燃費で雨に強い」「ミニバンに起こりがちなふらつきと偏摩耗の抑制」「優れた静粛性」の3点に主眼を置いて開発が行なわれ、RV-01ではラベリング制度での転がり抵抗性能が「A」、ウェットグリップ性能が「b」だったところ、RV-02では転がり抵抗性能をそのままに、ウェットグリップ性能を最高グレード「a」まで引き上げた。これによりウェット制動距離を12%、ウェット操縦安定性を4%向上させることに成功している。

 コンパウンドではウェット性能を高める「ダブルシリカ」を採用するとともに、接地性の向上を目的に「オレンジオイル」を増量し、低燃費性能とウェットグリップ性能を高い次元で両立したという専用「ナノブレンドゴム」を採用。さらに専用プロファイルや構造に加え、独自技術を搭載した非対称トレッドパターンを採用した結果、カーブやレーンチェンジ時のふらつきや偏摩耗を抑制して安定感のある走りに加え、全席で快適な会話を楽しめる静粛性を実現したという。

ミニバンとSUVのために生まれた非対称パターンを開発。センター部は走りの安定感を高め、両側のショルダーは安定感と静粛性を高め、家族や荷物を乗せたミニバンやSUVの重量にも対応し、偏摩耗も制御。基本性能をより長く持続させてくれる

 また、独自のパターン設計による静音技術を採用。タイヤの周方向に対して、長さの異なる5種類のピッチ・バリエーションをランダムに配置。音圧シミュレーションにより最適化し、音の周波数をコントロールして、耳障りな音域のノイズを抑制。ミニバンやSUVの車内にこもりがちなパターンノイズを低減してくれる。

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製品ページ(BluEarth RV-02)
https://www.y-yokohama.com/product/tire/bluearth_rv02/
サイズラインアップ(BluEarth RV-02)
https://www.y-yokohama.com/product/tire/bluearth_rv02_size/

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「BluEarth-1 EF20(ブルーアース・ワン・イーエフ・ニーマル)」

横浜ゴム「BluEarth-1 EF20」

 コンパウンド配合技術「ナノブレンドゴム」では、微少な粒子が集まった塊状(凝集塊)のシリカを数十ナノメートルまで小さくした「ナノファインシリカ」を独自開発し、シリカを限界まで増量。また、高配合率のシリカが、コンパウンドになる過程で塊になりやすい傾向を防ぐために、シリカを強力に分散・均一化させる「シリカ分散剤」や、シリカとポリマーを強く結合させ、コンパウンドの耐久性を向上させるとともに、分散・均一化を促す「高反応カップリング剤」を配合。さらにトレッドパターンも見直し、接地面積を拡大した非対称トレッドパターンが高いウェットグリップと剛性、低燃費性能を向上させている。

タイヤ内部に響く空洞共鳴音を低減する「サイレントリング」を継承して搭載。独自開発した吸音材をリング状にしてタイヤ内部に組み込み、タイヤ内の空気振動を抑制し、優れた静粛性を発揮する

 これらのチューアップにより、ウェット操縦安定性(ラップタイム)では19.7%、ウェット円旋回では50.6%、ウェット制動では13.2%向上しているほか、ドライの制動も2.6%向上。ロードノイズも7.4%低減した。、空気漏れを抑制する新素材インナーライナー「AIRTEX Advanced liner(エアテックス アドバンスド・ライナー)」やロードノイズを低減する「サイレントリング」は継続採用している。

関連リンク

製品ページ(BluEarth-1 EF20)
https://www.y-yokohama.com/product/tire/bluearth_1ef20/
サイズラインアップ(BluEarth-1 EF20)
https://www.y-yokohama.com/product/tire/bluearth_1ef20_size/

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横浜ゴム、「ブルーアース・ワン EF20」などスポンジ入りタイヤの吸音性能を説明
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【タイヤレビュー】ヨコハマタイヤの最高峰低燃費タイヤ「ブルーアース・ワン EF20」
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「ADVAN FLEVA V701(アドバン・フレバ・ブイナナマルイチ)」

横浜ゴム「ADVAN FLEVA V701」

 アドバンブランドの走る歓びをより多くのドライバーに提供するため「楽しいハンドリング」をテーマに掲げて開発された新ハイパフォーマンス・スポーティ・タイヤ。ハイパワー車向けフラグシップタイヤ「ADVAN Sport V105」をベースに開発が行なわれ、操縦安定性、静粛性にも考慮することでコンパクトカーからミドルクラスセダン、CUV(クロスオーバー・ユーティリティ・ビークル)、チューニングカーなど多くの車種に対応するモデル。

1.ライトニング ストレートグルーブ、2.方向性トレッドパターンを採用、3.クロウグルーブ、4.ワイドソードグルーブ

 トレッドパターンにはウェット性能や静粛性を高めながら、アドバンらしい“攻めのスタイル”の方向性パターンを採用。稲妻形状の主溝である「ライトニング ストレートグルーブ」は、高いエッジ効果とともに排水性の向上にも貢献。かぎ爪状の「クロウグルーブ」は、水を掻き分ける能力を高めている。ショルダー部の「ワイドソードグルーブ」は高い排水性とエッジ効果を発揮。さらに主溝に対し非貫通形状を採用することで、高いブロック剛性を実現し、コーナリング時のダイレクトな操作感を高めるなど、特にウェット路面でのドライビングパフォーマンスを向上させている。

 コンパウンドにはウェット性能、耐摩耗性能、低燃費性能を高次元でバランスさせた「ナノブレンドゴム」を採用したほか、「ADVAN Sport V105」のプロファイルを継承することで欧州プレミアムカーのニーズも満たす優れた操縦安定性を実現した。

関連リンク

製品ページ(ADVAN FLEVA V701)
https://www.y-yokohama.com/product/tire/advan_fleva_v701/
サイズラインアップ(ADVAN FLEVA V701)
https://www.y-yokohama.com/product/tire/advan_fleva_v701_size/

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横浜ゴム、操縦安定性と静粛性を強化した新スポーティタイヤ「ADVAN FLEVA V701(フレバ・ブイナナマルイチ)」
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「ADVAN Sport V105(アドバン・スポーツ・ブイ・イチマルゴ)」

横浜ゴム「ADVAN Sport V105」

 操縦安定性を高める「マトリックス・ボディ・プライ」を新開発するとともに、各パーツの材料や構造をチューニング。剛性を維持しながら軽量化することで、より俊敏なハンドリングと快適な乗心地を実現したという。

 アウト側でドライ性能、イン側でウェット性能を高めた専用の非対称・非方向性トレッドパターンは、極太の3本グループに細めの1本グループを組み合わせたもの。アウト側は幅広ショルダーによりパターン剛性を向上させ、広い接地面積を確保することでドライ性能を高めた。また、イン側は太いストレートグループにより高い撥水性能を発揮する。

パターン&プロファイル

 コンパウンドにはグリップ力を高める小粒子シリカ、シリカとの化学結合力を強化するポリマー、転がり抵抗を犠牲にせずウェットグリップを高めるポリマー、ゴムの耐摩耗性を向上させるポリマーと、特性の異なる3種類の「高分子量ポリマー」に加え、多量に配合したシリカを強力に拡散・均一化させる「シリカ分散剤」を採用している。

関連リンク

製品ページ(ADVAN Sport V105)
https://www.y-yokohama.com/product/tire/advan_v105/
サイズラインアップ(ADVAN Sport V105)
https://www.y-yokohama.com/product/tire/advan_v105_size/

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横浜ゴム、ハイパワー車向けフラグシップタイヤ「ADVAN Sport V105」
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横浜ゴム、「アドバン スポーツ V105には多く配合」などタイヤのシリカ配合について説明
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「ADVAN dB V552(アドバン・デシベル・ブイゴーゴーニ)」

横浜ゴム「ADVAN dB V552」

 アドバンdBの後継モデルで、「車内の空気感を変えるかつてない静粛性」をコンセプトに開発されたプレミアムコンフォートタイヤ。タイヤのイン側には細かいブロックを配置し、地面とタイヤが接する際に発生するノイズを抑制し、排水性も向上。また、センター部に配置した2本のストレートリブが直進安定性を高め、確かなハンドリングを実現した。溝間隔はイン側と同様に静粛性に特化した細かいデザインを採用し、サイプを非貫通にしたことで、コーナリング時の安定性を確保。晴れの日も雨の日も安心感のあるドライビングを実現する。

1.イン側に細かいブロックを配置、2.センターストレートリブ、3.非貫通サイプでブロック剛性を最適化

 さらに、よりシリカの分散性を高めたコンパウンドなどを新開発し、ウェットグリップ性能と低燃費性能を向上。パターンデザイン、プロファイル形状、内部構造、部材レベルの設計といった全てをゼロから見直して緻密に再設計することで、従来品と比べて騒音エネルギーを32%低減。加えて、シリカの分散性をより高めたコンパウンドなどを新開発して採用することで、ウェットグリップ性能と低燃費性能を大幅に向上。国内タイヤラベリング制度の転がり抵抗性能「A」、ウェットグリップ性能最高グレード「a」を追加発売する全サイズで獲得している。

関連リンク

製品ページ(ADVAN dB V552)
https://www.y-yokohama.com/product/tire/advan_db_v552/
サイズラインアップ(ADVAN dB V552)
https://www.y-yokohama.com/product/tire/advan_db_v552_size/

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横浜ゴム、“史上最高の静粛性”を実現したプレミアムコンフォートタイヤ「ADVAN dB V552(アドバン・デシベル・ブイゴーゴーニ)」
https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1082832.html
【タイヤレビュー】静粛性から走りまでトータル性能の高さを感じる横浜ゴム「ADVAN dB V552」
https://car.watch.impress.co.jp/docs/review/1086653.html


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TOYO TIRES

「PROXES Sport(プロクセス スポーツ)」

トーヨータイヤ「PROXES Sport」

「分析」「解析」「素材設計」「加工」といったプロセスを横断的に統合した独自の材料設計基板技術「ナノバランステクノロジ」によって実用化した新配合ゴムを採用して、転がり抵抗性能とウェットグリップ性能の両立を実現。ウェットグリップ性能は、タイヤの路面接地面積にかかる接地圧を均一に分散することで、「PROXES T1 Sport」に比べてウェットブレーキ性能を7%向上。転がり抵抗とウェットグリップ性能を等級で表わす「タイヤラベリング制度」において全54サイズでウェットグリップ性能最高グレードの「a」を獲得している。

 そのほかにも、ドライ操縦安定性やウェット操縦安定性能、乗り心地、摩耗ライフなど、スポーツタイヤとして求められる8つの性能もそれぞれ向上させ、特に転がり抵抗性能はPROXES T1 Sportに比べて23%低減し、全54サイズ中28サイズでタイヤラベリング制度の「A」を実現した。

構造

 トレッドパターンは左右非対称のデザインで、イン側はドライ路面でトラクション性能を得るための「トラクションリブ」と、ブレーキング性能を向上させる「リフレクトブロック」を新たに採用。アウト側は「高剛性リブ」によってグリップ性能を保持し、路面接地時にブロックの変形を抑制する「ダイナミックテーパー」の採用などでウルトラ・ハイパフォーマンスタイヤに求められるハンドリング性能を向上させている。

関連リンク

製品ページ(PROXES Sport)
https://www.toyotires.jp/product/pxsp/

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トーヨータイヤ、ウェットグリップ性能が全サイズ最高グレードを実現した「プロクセス スポーツ」
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トーヨータイヤ、新配合ゴム採用の新製品「プロクセス・スポーツ」を11月26日公開
https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1030898.html


「PROXES Sport SUV(プロクセス スポーツ エスユーブイ)」

トーヨータイヤ「PROXES Sport SUV」

 PROXES Sportと同様に「ナノバランステクノロジ」を採用。タイヤトレッドのベース部分に低発熱性ゴムコンパウンド「ハイリジッドベースゴム」を使い、路面と接するトレッド表面部分には新コンパウンドの「ハイグリップキャップコンパウンド」を設定。ベース部分で操縦安定性を高めたほか、トレッド表面ではシリカを増量してウェット路面に対する追従性を向上させ、さらにウェット路面での操縦安定性を引き上げている。

構造

 また、非対称パターンを採用し、ドライ路面でのトラクション性能を最大化する「トラクションリブ」、ブレーキ性能を向上させる「リフレクトブロック」をイン側に使い、アウト側にはグリップ性能を保持する「高剛性リブ」、接地状態でのブロック変形を抑制する「ダイナミックテーパー」を配置して、プレミアムSUV用タイヤで求められるハンドリング性能を確保。このほか、構造設計では「高張力スチールベルト&高剛性補強」「高剛性ビードフィラー」「スーパーハイターンナップ構造」などを採用して高剛性化。コーナリング性能やステアリング応答性を高めて操縦性を向上させている。

 これらの新技術により、従来品の「PROXES T1 Sport SUV」と比較してウェットブレーキ性能を7%、転がり抵抗性能を4%短縮して、タイヤラベリング制度では全37サイズでウェットグリップ性能「a」を達成。転がり抵抗性能は32サイズで「A」、5サイズで「B」を獲得している。

関連リンク

製品ページ(PROXES Sport SUV)
https://www.toyotires.jp/product/pxspsuv/

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トーヨータイヤ、全サイズウェットグリップ性能「a」のプレミアムSUV用スポーツタイヤ「PROXES Sport SUV(プロクセス スポーツエスユーブイ)」
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グッドイヤー

「EAGLE F1 SPORT(イーグル エフワン スポーツ)」

グッドイヤー「EAGLE F1 SPORT」

 鷲の爪を模したショルダー剛性の高いトレッドパターン(イーグル・クロー・パターン)を採用。大型ショルダーブロックをアウトサイドに配置し、ショルダー部の接地面を最大化することでステアリング入力を正確に路面へ伝達することができ、コーナリング中の安定性と応答性が向上する「アクティブコントロールテクノロジ」と、断面形状の最適化により長い接地面を実現するとともに、接地圧分布の均一化と路面接地面を最大化し、ウェット路面・ドライ路面の両方の制動距離短縮を実現した「ダイナミックブレーキングテクノロジ」を採用。高次元のハンドリング&ブレーキング性能を実現した。

大型ショルダーブロックをアウトサイドに配置し、ショルダー部の接地面を最大化することでステアリング入力を正確に路面へ伝達することができ、コーナリング中の安定性と応答性が向上するアクティブコントロールテクノロジ

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【タイヤレビュー】グッドイヤーのエントリースポーツ「イーグル F1 スポーツ」をシビックで試してみた
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「EAGLE F1 ASYMMETRIC 5(イーグル エフワン アシメトリックファイブ)」

グッドイヤー「EAGLE F1 ASYMMETRIC 5」

 高いグリップ力、ブレーキング力および優れたハンドリング性能を兼ね備えたEAGLEシリーズのフラグシップモデルであるEAGLE F1 ASYMMETRIC 5。国内ラベリング制度において、ウェットグリップ性能は全サイズ最高グレードの「a」を獲得し、低燃費性能においても、ハイパフォーマンスタイヤでありながら、全27サイズ中20サイズで「A」を獲得。

 制動時に高負荷がかかると、タイヤブロックと路面との設置面積を増大させて摩擦力をアップさせるアクティブ ブレーキング テクノロジを採用しつつ、特殊シリカの配合によって生み出された高補強コンパウンド(インパルス コントール コンパウンド)が、路面からの衝撃を制御・吸収することによって、乗り心地を良化。ドライとウェット両路面において、制動距離の短縮を実現した。

 また、トレッドの下部にパワー クッション テクノロジを採用したベースコンパウンドを配置。トレッド面からの入力を緩和しながらも、的確にパワーを路面に伝達することで、卓越したドライハンドリングを実現している。

アクティブ ブレーキング テクノロジ

関連リンク

製品ページ(EAGLE F1 ASYMMETRIC 5)
https://www.goodyear.co.jp/products/tires/eaglef1a5/eaglef1a5.html
サイズラインアップ(EAGLE F1 ASYMMETRIC 5)
https://www.goodyear.co.jp/products/tires/eaglef1a5/eaglef1a5.html#SizeList

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グッドイヤー、制動時に接地面積が増える「アクティブ・ブレーキング・テクノロジ」採用の「EAGLE F1 ASYMMETRIC 5」
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「EfficientGrip Performance(エフィシェントグリップ パフォーマンス)」

グッドイヤー「EfficientGrip Performance」

 燃費性能と、安全性に大きく関わるウェット性能をより高いステージへと引き上げ、燃費性能はグレード「AA」「A」、ウェット性能は最高グレードの「a」を取得。さらにドライブレーキ、コーナリング、ハンドリングといった運動性能はもちろん、静粛性やロングライフ性能にも優れるなど、グッドイヤー独自の最先端技術を投入して生まれたハイパフォーマンスコンフォートタイヤ。

 低燃費に効くテクノロジとしては、「クールクッションレイヤー2」と「チェーファーコンパウンド」の2つの新素材が余分な発熱を抑制することで転がり抵抗を低減し、燃費向上を実現

トレッド~ショルダー部にかけては、発熱や振動を効果的に吸収・緩衝する「クールクッションレイヤー2」を搭載

 ウェットに効くテクノロジとしては、粘着性・柔軟性のある専用トレッドコンパウンドが、ウェット路面での優れたブレーキングとコーナリング時の安定したグリップを発揮する「ウェット・パフォーマンス・コンパウンド」と、低発熱コンパウンドが、余分な発熱を抑制することで、エネルギー効率を向上させて低転がり抵抗を実現する「ローリング・レジスタンス・コンパウンド」の2層構造の採用で、低転がり抵抗とウェット性能の高度なバランスを実現している。

 また、ブレーキング時にブロックの接地面積を増大させる「3次元ブロックデザイン」を採用し、ブレーキング時に高負荷がかかると、タイヤブロックと路面との接地面積が増大し摩擦力がアップして、ドライ&ウェット路におけるブレーキ距離短縮を実現する。

 長持ちと快適性に効くテクノロジとしては、ショルダーブロックで発生するパターンノイズは、ノイズ発生に大きく影響するブロック配列を最適化(シフト化)することで抑制。センターで発生するパターンノイズは、ショルダーのグルーブを浅くした「エクストラ・ショルダーグルーブ」が溝を通って拡散するノイズを抑制。この2つのノイズ低減技術で高い静粛性を実現したという。

関連リンク

製品ページ(EfficientGrip Performance)
https://www.goodyear.co.jp/products/tires/effper/effper.html
サイズラインアップ(EfficientGrip Performance)
https://www.goodyear.co.jp/products/tires/effper/effper.html#SizeList


「EAGLE F1 ASYMMETRIC 3 SUV(イーグル エフワン アシメトリック スリー エスユーブイ)」

グッドイヤー「EAGLE F1 ASYMMETRIC 3 SUV」

 グッドイヤーのフラグシップタイヤ「EAGLE F1 ASYMMETRIC 3」の技術を受け継ぎ、イーグルシリーズで実現してきた快適な高速ドライブ性能をラグジュアリーSUVに与えるウルトラハイパフォーマンスタイヤ。タイヤのラベリング制度では全サイズで転がり抵抗性能「A」、ウェットグリップ性能「a」を獲得している。

 ブレーキング時に路面との接地面積を拡大することによって摩擦を増やし、より早く車両を止める先進技術「アクティブブレーキングテクノロジ」を採用。ドライとウェットの両路面において制動距離の短縮を実現。また、SUV向けに最適化された「ハイブリッドオーバーレイヤー」を採用することで、より強く、より軽いタイヤを実現し、高速走行時の操縦安定性やハンドリング性能の向上、さらに転がり抵抗の低減や耐摩耗性の向上に貢献している。

SUVオプティマイズドコンストラクションテクノロジ ハイブリッドオーバーレイヤー(イメージ)

 さらに、剛性向上に寄与する粘性レジン採用の「グリップブースターテクノロジ」により、路面への密着度を向上させ、高次元のグリップ力を実現。ハンドリング性能とブレーキング性能を高め、ポテンシャルを最大限に引き出してくれる。

関連リンク

製品ページ(EAGLE F1 ASYMMETRIC 3 SUV)
https://www.goodyear.co.jp/products/tires/eaglef1asuv/eaglef1asuv.html
サイズラインアップ(EAGLE F1 ASYMMETRIC 3 SUV)
https://www.goodyear.co.jp/products/tires/eaglef1asuv/eaglef1asuv.html#SizeList

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グッドイヤー、全サイズで転がり抵抗「A」、ウェットグリップ「a」のラグジュアリーSUV向けタイヤ「EAGLE F1 ASYMMETRIC3 SUV」
https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1165403.html


「EfficientGrip Performance SUV(エフィシェントグリップ パフォーマンス エスユーブイ)」

グッドイヤー「EfficientGrip Performance SUV」

 特に高重心で広い車内空間を持つラグジュアリーSUV向けに開発し、高い静粛性と乗り心地を備えたハイパフォーマンスモデル。トレッドベースコンパウンドに、振動を抑える「クッションレイヤーコンパウンド」を採用。路面からの振動を吸収し、より快適な乗り心地を実現。

旧モデルよりもブロックピッチ数を増加させ、配列を最適化。ショルダーブロックの大きさと配列を最適化することにより、路面への衝撃を緩和し、ピッチノイズを低減させた

 また、リムとの接触部分の形状を最適化し、ホイール密着時の力を分散することで振動を低減。ステアリング入力時の反応も高まり、ステアリングレスポンスを向上させた。さらに、ショルダーブロックのピッチ数を増やすことで路面への衝撃を緩和。さらに接地圧を分散させることで新品時から摩耗状態までノイズの抑制を持続させる設計を採用。ブレーキング時におけるショルダー部の接地形状も最適化し、さらにコンパウンドの柔軟性を高めたことで、路面追従性が向上。高次元のウェット性能を実現している。

関連リンク

製品ページ(EfficientGrip Performance SUV)
https://www.goodyear.co.jp/products/tires/effpersuv/effpersuv.html
サイズラインアップ(EfficientGrip Performance SUV)
https://www.goodyear.co.jp/products/tires/effpersuv/effpersuv.html#SizeList


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ミシュラン

「PRIMACY 4(プライマシー フォー)」

ミシュラン「PRIMACY 4」

 プレミアムコンフォートタイヤと位置づけるプライマシーシリーズの第4世代となるプライマシー 4。新品タイヤによる履き始め時の性能から、法定基準の残溝1.6mmに近い残溝2mmといった履き替え時の性能まで、ウェットブレーキング性能を向上させているモデル。タイヤラベリング制度での転がり抵抗等級は16サイズで「AA」を取得、ウェットグリップ等級は25サイズで「a」を取得している。

残溝2mmといった履き替え時の溝体積を約22%アップ(旧モデル比)した新溝形状

 新採用の技術としては、旧モデルと比べてタイヤ履き替え時(残溝2mm)の溝体積を約22%アップした新溝形状の採用により、濡れた路面での排水性能を向上させている。また、新開発コンパウンドにより低燃費性能とウェットブレーキング性能の両立を高次元のバランスで実現させた。旧モデルと比較して、ウェットブレーキング性能は履き始め時で4.5%、履き替え時で13.3%、静粛性については6%向上させている。

関連リンク

製品ページ(PRIMACY 4)
https://www.michelin.co.jp/auto/tyres/michelin-primacy-4
サイズラインアップ(PRIMACY 4)
https://www.michelin.co.jp/auto/tyres/michelin-primacy-4#ar6ag1c62

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ミシュラン、ウェットブレーキ性能が長く持つ新プレミアムコンフォートタイヤ「プライマシー 4」
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ミシュラン、ウェット性能&静粛性を高めた新コンフォートタイヤ「プライマシー 4」発表会
https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1128204.html
【タイヤレビュー】ウェット性能を高めたミシュランのプレミアムコンフォートタイヤ「プライマシー 4」の実力を体感
https://car.watch.impress.co.jp/docs/review/1127720.html


「PILOT SPORT 4 S(パイロット スポーツ フォー エス)」

ミシュラン「PILOT SPORT 4 S」

 パイロット スポーツ 4 Sはパイロット スポーツシリーズのフラグシップモデル。タイヤのイン側にウェット路面で優れたグリップを発揮するコンパウンド、アウト側にドライグリップを最大限に発揮するコンパウンドを使い、ドライ路面とウェット路面の両方で高いグリップ力を実現する「バイ・コンパウンドテクノロジ」を採用。直進時とコーナリング時における接地面圧を最適化して、広い接地面を確保する「ウルトラ・リアクティブ・トレッドパターン」も導入して、雨天も想定される市街地走行から負荷の高いサーキット走行まで対応するタイヤとなっている。

非対称トレッドパターンを採用

関連リンク

製品ページ(PILOT SPORT 4 S)
https://www.michelin.co.jp/auto/tyres/michelin-pilot-sport-4-s
サイズラインアップ(PILOT SPORT 4 S)
https://www.michelin.co.jp/auto/tyres/michelin-pilot-sport-4-s#16wvti0lb

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ミシュラン、ウェットグリップ性能“a”を実現した新高性能スポーツタイヤ「PILOT SPORT 4 S(パイロット スポーツ フォー エス)」発表会
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【タイヤレビュー】ミシュランのフラグシップタイヤ「PILOT SPORT 4 S(パイロット スポーツ フォー エス)」にチョイノリ
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「PILOT SPORT 4 SUV(パイロット スポーツ フォー エスユーブイ)」

ミシュラン「PILOT SPORT 4 SUV」

 パイロット スポーツ 4 SUVは、同社が参戦するフォーミュラEをはじめとした、さまざまなレースで培われた最新技術を投入したSUV専用設計のスポーツタイヤ。ハイパワーなプレミアムSUVにも対応する高速操縦安定性と、ウェットグリップ、快適性、剛性を高いレベルでバランスさせ、優れた居住性と安全性を実現した。また、ミシュラン独自の金型加工技術「プレミアムタッチ」デザインをサイドウォールに施すことで、深みのある黒さとベルベットのような手触りを実現。外観からもクルマの個性とプレミアム感を引き立てるデザインとしている。

非対称パターンを採用し、さらに非対称断面ブロックの採用でグリップと耐摩耗性を向上させた

 トレッドパターンはパイロット スポーツ 4と同様に非対称パターンを採用。トレッド外側のブロックでドライグリップ性能を高め、トレッド内側の太い主溝によって高い排水性を確保した。また、ブロックの一部には非対称断面ブロック(リジットブロック)を採用。トレッド部の剛性を高め、横方向のグリップを確保するとともに耐摩耗性も向上させている。

 内部構造では、高強度で耐熱安定性に優れたハイブリッド・アラミド/ナイロンベルトを採用。トレッド部の路面への追従性が増し、コーナリングでの優れた操縦安定性を実現した。また、高密度のケーブルを配したカーカスを2枚重ねにする「高密度デュアルカーカス」によって、乗り心地に配慮しながらも優れた耐久性を確保している。

関連リンク

製品ページ(PILOT SPORT 4 SUV)
https://www.michelin.co.jp/auto/tyres/michelin-pilot-sport-4-suv
サイズラインアップ(PILOT SPORT 4 SUV)
https://www.michelin.co.jp/auto/tyres/michelin-pilot-sport-4-suv#i6gjf1tf7

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ミシュラン、プレミアムSUV向けスポーツタイヤ「PILOT SPORT 4 SUV」
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ミシュラン、SUV用スポーツタイヤ「パイロット スポーツ 4 SUV」に新デザイン「フルリング プレミアム タッチ」採用
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ネクセンタイヤ

「N'FERA SU1(エヌフィラ エスユーワン)」

ネクセンタイヤ「N'FERA SU1」

 ドライでもウェットでも高い運動性能を発揮するエコ・プレミアムスポーツタイヤのN'FERA SU1。専用設計のショルダーブロックとアウト側のリブブロックが、高速時のコーナリング特性やハンドリングに安定感をもたらしつつ、最新のPOS(タイヤ特性最適化システム)およびHES(排水シミュレーション)技術を駆使したことで、あらゆる路面で接地面を最適化を実現。これによりハンドリング性能とブレーキング性能を向上。

1.非対称グルーブ、2.マルチ3Dエッジテクノロジ、3.センターブロック、4.ショルダーと再度ブロックの最適化

 パターンデザインでは、3本のワイドグルーブと1本のセミ・ワイドグルーブの計4本のグルーブを非対称にしたことで、排水を効率的に行ない、雨天時の走行性能を向上。また、マルチ3Dエッジテクノロジで、ブロック剛性を増強したことでタイヤ接地面が均一化され、コントロールを正確に保ち、雨天時および晴天時のグリップの最適化に成功。

 その他にも3本リブのセンターブロック剛性を最適化することで高速走行を安定させ、外側のショルダー/サイドブロックを最適化したことで、コーナリング時のグリップを強化し、雨天時・晴天時のどちらの路面状況でも変わらない走行性を実現した。

関連リンク

製品ページ(N'FERA SU1)
https://www.nexentirejp.com/product/nfera_su1.html

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・韓国タイヤメーカー「ネクセンタイヤ」が日本市場へ本格参入
https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1039546.html


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ピレリ

「Cinturato P7 Blue(チントゥラート ピーセブン ブルー)」

ピレリ「Cinturato P7 Blue」

 Cinturato P7 Blueは革新的な最新素材によって改良され、転がり抵抗係数AA(一部A)、全サイズウェットグリップ性能aを獲得。ピレリで初となるグリーンパフォーマンスタイヤで、素材、構造、そしてトレッド デザインを最大限に活用し、省エネ、環境への尊重、快適さ、そして安全性を確保するようにデザイン、開発されている。セダンやミニバンに最適で、低転がり抵抗、快適さ、タイヤ寿命、およびブレーキング性能の高次元な組み合わせを実現している。

ワイドな4本の縦溝がハイドロプレーニング状況下での高い安全性とコントロール性を確保

関連リンク

製品ページ(Cinturato P7 Blue)
https://www.pirelli.com/tyres/ja-jp/car/catalogue/product/cinturato-p7-blue

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ピレリ、「CINTURATO P7 BLUE」がピレリ製タイヤとしてラベリング制度に初対応
https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/645494.html


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