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ピレリ、通年履ける「チントゥラート・オールシーズン・SF2」 新たなコンパウンドで安全性をさらに向上
2021年9月10日 13:12
- 2021年第4四半期より発売
- オープンプライス
より安全性を高めるアダプティブ・トレッドパターンを初採用
ピレリ ジャパンは、オールシーズンタイヤの新製品「チントゥラート・オールシーズン(Cinturato All Season)SF2」を2021年第4四半期より順次日本市場へ導入する。導入予定サイズは185/60R15 XL~235/50R19 XL s-iの37サイズに加え、195/60R16 XL~225/55R19のSUV用を10サイズ、225/45R17 XL r-f~225/45R18 XL r-fのランフラット製品を5サイズ設定している。価格はオープンプライス。
チントゥラート・オールシーズン SF2は、冬の規制に準拠し、あらゆる気象条件で安全性の高い運転を提供するというオールシーズンタイヤ。どのシーズンにも適用できる最新の技術を導入。特にコンパウンドとトレッドパターンの双方の技術により、安全性と、さまざまな機能を持った「アダプティブ・トレッドパターン」を初採用。
このアダプティブシステムは、トレッドパターンの溝に3D技術を採用することで、トレッド上のサイプ開閉を自在にコントロールし、気温が低い冬のコンディションでは、トレッドパターンの溝が開くことによって、雪上でのブレーキ性能が向上。一方、ウェットおよびドライコンディションでの制動時には溝が閉じて、トレッドブロックが固まり、グリップが向上する仕組み。
使用しているコンパウンドは、シリカ粒子で化学的に結合された二相性高分子材料を含む革新的な構成要素により、寒冷地やウェットコンディションでは柔らかくて適応性が高く、ドライコンディションでは剛性が高く安定するという二重の特性を持つのが特徴。
このコンパウンドとトレッドパターンのデザインにより、さまざまな運転条件や気象条件下での優れたブレーキ性能を可能にし、夏と冬の異なる温度のピークに自動的に適応して、より高い安全性を確保。さらに、斬新な横方向の溝は、幅広の主溝と組み合わせることで、雨天時の排水性を高め、耐ハイドロプレーニング性能を改善し、安全性を向上させている。また、タイヤサイズによっては、パンクしても運転を継続できる技術の「ピレリシールインサイドテクノロジー」「ランフラットテクノロジー」や、電気自動車やプラグインハイブリッド車用の「Electバージョン」も設定(一部日本未導入)。
静粛性能と低燃費性能の高さを試験機関が実証
タイヤのサイドウォールには、冬の条件下でもタイヤが優れた性能を発揮することの保証と、特定のテストを通じてヨーロッパの法規に適合していることの証である「M+Sマーク」の他に「3PMSF(スリーピークマウンテン・スノーフレーク)マーク」を刻印。山岳地帯には居住せず、主に都市部でクルマを使用し、おおむね温暖な気候の下で、年間約2万5000kmを走行するドライバーに最適で、季節ごとのタイヤ交換などの煩雑さから解放してくれる選択肢になるとしている。
ドイツの試験機関であるTÜV SÜD(テュフズード)により「パフォーマンスマーク(Performance Mark)」賞を授与。この受賞により、チントゥラート・オールシーズン SF2は、四季折々のあらゆる走行状況において、高レベルの性能を発揮することを証明したとしている。同様にドイツのもう1つの試験機関のDEKRA(デクラ)は、ドライでの制動距離が短いため、正確なコントロールが可能であり、雪上での走行性およびウェット路面や雪の上での制動性能も優れていると認定したという。
さらに、プロファイルと構造、および新しいトレッドパターンのデザインにより、最適な操縦性と均一な接地圧分布が可能になり、従来品の「チントゥラート・オールシーズン・プラス(Cinturato All Season Plus)」と比較してタイヤの摩耗寿命が大幅に向上。また、新世代のアダプティブ・トレッドパターン・コンパウンドは、DEKRAのテストで実証されたように、転がり抵抗が低く、燃費向上に貢献。その他にも、DEKRAが実施したテストにおいて、新たなコンパウンドとトレッドパターンにより、ノイズが最小限のレベルに保たれていると静粛性も高く評価され、環境にも貢献するとしている。
パンク対応技術やEV向け仕様も設定
チントゥラート・オールシーズン SF2は、ドライバーにさらなる安心感を提供するために、トレッド上に最大4mmの穴のパンクが発生しても走行し続けることができる革新的なシールインサイド技術を、一部のサイズに採用。タイヤ内部に挿入された特殊なシーリング材が、トレッドに穴を開けた異物(クギなど)を瞬時に包み込み、空気圧が漏れるのを防いでくれる。また、異物が抜けた場合はシーリング材が穴をふさいでくれる構造となっている。また、ピレリのサイド補強型ランフラットもオプションで用意されており、ドライビングの喜びを損なうことなく安全性を高めている。
ピレリのランフラットタイヤは、パンクが発生した場合でも車両を安定させるように特別に設計されていて、最大80km/hで最長80kmの距離を走行可能としていて、タイヤのサイドウォールに組み込まれた補強材により、タイヤの内圧がない状態でも、車重とそれによって発生するすべての負荷を支えられるという。
また、EV(電気自動車)とプラグインハイブリッド車用として、Electマークの付いたチントゥラート・オールシーズン SF2も設定。このタイヤは、航続距離を最大限に伸ばすことを目的に、コンパウンド、構造、トレッドパターンなどの技術を駆使して転がり抵抗をより低減させ、同時にタイヤノイズも低減して車内の快適性を高め、EVの大きなパワーと低回転時のトルクを活かすためにグリップの応答性を高めている製品となっている。