デンソーと豊田通商、TDモバイルの携帯電話販売・代理店事業をラネット新設子会社へ事業承継へ

　デンソーと豊田通商は7月10日、両社が出資するTDモバイルについて、2023年7月10日付で、TDモバイルの携帯電話販売・代理店事業（一部の店舗を除く）について、家電量販店大手のビックカメラグループで携帯電話販売事業を行なうラネットの新設子会社との間で会社分割契約を締結したと発表した。新設子会社は、今後TDモバイルから同会社分割により、TDモバイルの携帯電話販売・代理店事業を承継する予定。

　TDモバイルは、2009年4月にデンソーと豊田通商それぞれの子会社が手掛けていた携帯電話販売事業を統合して設立された会社。設立以来、キャリアショップの運営や法人向けの携帯電話ソリューション事業の展開を行なってきたが、今般、デンソーと豊田通商は、すでに事業基盤を擁する他社資本のもとで同事業のさらなる成長を追求することがよりふさわしいと判断した。

　新設子会社の親会社であるラネットは、全国にキャリアショップを116店舗展開（2023年6月末現在・子会社含む）するほか、200を超えるグループの家電量販店にて、モバイル通信商材の販売を行なっている。今後、新設子会社はビックカメラグループのもとで、店舗網や営業基盤など、互いの強みを生かしながら、キャリアショップと法人事業の双方において、一層の事業拡大を目指すとしている。