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ミシュランのエアレスタイヤ「アプティス」、フランス郵政公社の配達車両に欧州初導入

2023年7月20日 発表

エアレスタイヤ 「ミシュラン アプティス・プロトタイプ」を装着して運行するLa Poste車両

 日本ミシュランタイヤは7月20日、ミシュランとフランス郵政公社「La Poste」が提携し、フランスで6月27日、新世代エアレスホイールテクノロジー「ミシュラン アプティス・プロトタイプ」を装着したLa Poste車両が初運行したことを明らかにした。

 アプティス・プロトタイプの採用は、アジアに続き、欧州では初。今後、2024年末までにフランス北部のオードフランス地域で約40台のLa Poste車両がアプティス・プロトタイプを装着し手紙や小包を配達する予定。

 アプティス・プロトタイプは乗用車・ライトバン用のエアレスタイヤで、実際の条件下で公道を走行する世界で唯一のエアレスタイヤとのこと。画期的な構造やハイテク材料、ホイールアセンブリーにより、タイヤのパンクや破裂などの運行上の大きなリスクを取り除くことができるとともに、空気圧補充や点検の必要がなくなり、メンテナンスの負荷を大幅に軽減。また、車両のダウンタイムを最小化できるため稼働率が向上し、事業の生産性の最大化が可能になるとしている。

 ミシュランのOEM事業ディレクター、ブルーノ・デ・フェラウディ氏は「ミシュラン アプティス・プロトタイプは、タイヤの画期的なイノベーションで、2050年までにタイヤを100%持続可能にするための重要なステップです。タイヤ構造とハイテク材料の約50件の特許で、より安全なモビリティと環境保全に貢献するミシュランの能力を実証しました。フランス最大手5万台の車両を保有するLa Posteがアプティスを採用したことをうれしく思います」とコメント。

 La Posteの副マネージングディレクター、Philippe Dorge氏は「一世紀以上モビリティに貢献してきたミシュランとのコラボレーションを非常にうれしく思います。われわれはフランス全土に週6日郵便を配達し、1日地球50周分移動するため、環境フットプリントを抑制しながら安全に運航する車両を必要とします。革新的なミシュラン アプティス・プロトタイプに性能と完全な安心を期待しています」とコメントしている。

アプティス“UPTIS”は“Unique Puncture-proof Tire System”の頭字語