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【MOVIN'ON 2019】ミシュランとGM、乗用車用エアレスタイヤ「アプティス・プロトタイプ」公開

アプティス・プロトタイプを装着した「ボルトEV」が登場

2019年6月4日(現地時間)発表

乗用車用エアレスタイヤ「ミシュラン アプティス・プロトタイプ」を装着した「ボルトEV」を公開

 ミシュランとGM(ゼネラルモーターズ)は6月4日(現地時間)、乗用車用エアレスタイヤ「ミシュラン アプティス・プロトタイプ」を装着したEV(電気自動車)「ボルトEV」をカナダ・モントリオールで開催している持続可能なモビリティのサミット「Movin'On 2019」で公開した。

 乗用車用エアレスタイヤとして開発されたアプティス・プロトタイプの特徴は、エアレスであるためタイヤのパンクによる危険性をなくし、乗用車の安全性を向上させるというもの。タイヤのパンクによる稼働停止を抑えてメンテナンスの効率を改善。タイヤ製造のための原材料使用量を減らすことで資源の節約といったメリットがあるとしている。

 すでに、両社は「ボルトEV」のテスト車両でアプティス・プロトタイプのテストを開始しており、2019年後半より実際の条件下でテストを継続予定。アプティス・プロトタイプの検証を続けて、2024年に乗用車へ導入することを目指して共同研究していくという。

乗用車用エアレスタイヤ「ミシュラン アプティス・プロトタイプ」を装着した「ボルトEV」が登場
「ミシュラン アプティス・プロトタイプ」装着車によるテスト走行の映像
ミシュラングループの最高経営責任者 Florent Menegaux氏

 ミシュラングループの最高経営責任者 Florent Menegaux氏は「アプティスは、持続可能なモビリティの未来に対するミシュランのビジョンが達成可能な夢であることを示しています。モビリティを変革するというビジョンを共有する、GMのような戦略的パートナーとの協力を通して、私たちは未来をつかむことができます」とコメント。

ゼネラルモーターズ グローバル購買・サプライチェーン担当上級副社長 Steve Kiefer氏

 ゼネラルモーターズ グローバル購買・サプライチェーン担当上級副社長 Steve Kiefer氏は「ゼネラルモーターズはアプティスが提示する可能性に興奮しています。そしてわれわれはこの画期的な技術に関してミシュランと協力することに興奮しています。アプティスは、自動車業界の将来を推進するのに理想的な製品、サプライヤパートナーとの協力による革新が顧客の利益をもたらす好例です」とコメントした。