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トヨタ、WRC第8戦ラリー・エストニアでロバンペラ選手が3年連続優勝 今季2勝目を記録
2023年7月24日 13:02
- 2023年7月24日 発表
TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは7月24日、7月23日(現地時間)に開催された2023年WRC(FIA世界ラリー選手権)第8戦「ラリー・エストニア」で、GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組が優勝したと発表した。
首位ロバンペラ選手は、ラリー・エストニアを3年連続で制覇し、今シーズン2勝目を記録。ドライバー選手権におけるリードを55ポイントに拡大した。なお、ロバンペラ選手は2021年にラリー・エストニアでのWRC初優勝から、これで通算10勝目となる。
優勝したロバンペラ選手は、「ここエストニアでWRC10勝目を達成し、3年連続で優勝できたので、とても素晴らしい気分です。自分にとってエストニアは本当に素晴らしいラリーですし、毎回楽しんでいます。土曜日の朝からは全てのステージで勝つことができましたし、特別な週末になりました。自分たちの速さとクルマの性能をフルに発揮できたと思うので、本当にハッピーです。このようなスピードで走りながらも本当にヒヤッとするような瞬間は一度もなく、常にプッシュしながらもドライビングを楽しむことができたので、自分とヨンネはいい仕事ができたと思います。運転していて本当に楽しかったですし、素敵なステージと素晴らしい応援を満喫しました。また、ステージを走り終えてすぐに、表彰台で佐藤さんと勝利を一緒に祝うことができたのもうれしかったですし、彼もとても喜んでいました」とコメントしている。
そのほか、33号車のエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組は総合4位、18号車の勝田貴元/アーロン・ジョンストン組は総合7位でフィニッシュ。総合4位のエバンス選手は、ドライバー選手権2位の座を守った。なお、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamとしては、ロバンペラ選手とエバンス選手が獲得したポイントにより、マニュファクチャラー選手権におけるリードを57ポイントに拡大した。
チームの勝利に、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team会長の豊田章男氏がコメントを発表した。以下はその全文となる。
TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team会長の豊田章男氏のコメント
カッレ、ヨンネ、優勝おめでとう! そして、ラリー・エストニア3連勝おめでとう! 2年前、20歳のカッレが最年少で優勝したのがエストニアでした。それまでの最年少記録はヤリ-マティの22歳。今22歳のカッレはすでに10勝をあげています。最年少2桁勝利もおめでとう! また今度ドーナッツをプレゼントできたらと思います。
チームタイトルに向けたポイントをしっかり稼いでくれたエルフィンとスコットにも感謝です。また、貴元とアーロンは今回3台目のワークスとしての参戦でした。車両にトラブルを出してしまいチームとしては申し訳ないことをしましたが、ゴールまで着実にクルマを運んでくれたことがチームの強さにつながりました。ありがとう。
私は東京ドームの都市対抗野球に、佐藤社長はエストニアのラリーの現場に、それぞれ足を運び、トヨタのアスリートたちと共に戦う週末を過ごしました。いずれも勝つことができ、われわれにとって本当によい週末だったと思います(野球は週明けにまだ2戦残っていますので引き続き一緒に戦いたいと思います)。
次戦はわれわれのホームタウン”フィンランドのユバスキュラ”でのラリーです。今回、ヤリ-マティにはドライバーに戻ってもらうようにお願いしました。そうすることで、私がチーム代表代行として現地に行かないといけなくなるからです(笑)。どのように私がチーム代表代行を務めればよいか? 佐藤社長が今回のエストニアで手本を示してくれていました。佐藤社長は早朝のドライバーエンジニアミーティングに参加し、夜はメンテナンスが終わるまでサービスを離れず、ずっとチームとコミュニケーションを取り、寄り添いながら戦ってくれていたようです。チーム代表の時のヤリ-マティも、いつも朝早くサービスに行ってチームメンバーとのおはようのあいさつを欠かしません。フィンランドでは私もそれを真似してメンバーと沢山のコミュニケーションを取り、チームの力になれればと思っています。
ケニア、エストニアからのよい流れを次戦につなげられるよう、私も万全の準備でフィンランドに向かいますので、チームの皆さん待っていてください。
勝つぞ! 勝つぞ! 勝つぞ!